……とは言ったものの、である。『ミンサガ』は『サガ』として“完成”した作品ではあったが、“完璧”な作品ってわけではなかった。
たとえばゲームのテンポ。移動と会話と戦闘をくり返すRPGにおいて、ゲームのテンポのよさというのは最重要事項と言ってもいいかもしれないが、『ミンサガ』はお世辞にもテンポがいいゲームとは言えなかった。
キャラクターの移動スピードは少し前に大流行したネットミーム「エッホエッホ」を彷彿とさせるゆったり感だったし、バトルも技や連携の演出に力が入っているが故に、1戦1戦に時間がかかってしまいがちである。
とくに移動速度の遅さはハッキリ言ってけっこうなストレスで、大きな街で何か用事をこなそうとするときは、心を無にして「エッホエッホ」と走るキャラをただ見つめるしかなかった。
また、『ミンサガ』は戦闘での勝利数に応じてゲーム内の時間が進行するシステムなのだが、その進行度を計る術が各街にいる“義勇軍”と呼ばれるチュートリアルキャラの会話内容の変化くらいしかない。進行度なんて気にせずプレイしてもいいのだが、少しでも多くのシナリオを体験するなら、進行度は無視できない要素だ。
そのほかにもゲーム内容的にいろいろと気になる点はあるのだが、身も蓋もないことを言ってしまうと『ミンサガ』は20年前の作品である。いかにすぐれた作品であったとしても、現在プレイするには内容的にも物理的にもキビシイ。
……というわけで、我ながらじつにわかりやすく話題を誘導してしまったが、ここで『
