欧州連合(EU)の「企業サステナビリティ報告指令(CSRD)」の開示項目を見直す修正案が発表された。修正を担当する欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は25年7月31日、CSRDの対象企業に開示を義務付けていた1000以上に及ぶ項目(データポイント)の数を大幅に減らす草案を公開した。

 欧州委員会が25年2月に提案した通称「オムニバス法案」に基づき、EFRAGはCSRDの開示項目をまとめた「欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)」の見直しを進めてきた。ESRSの初版は23年に公表され、既に初版に基づいて24年12月期のサステナビリティ報告を提出した欧州企業もある。7月31日公開の草案は、全ての企業に報告が必須とされる項目の57%を削減し、任意項目を含めると初版の全項目の68%を削減する内容だ。

欧州連合(EU)は企業サステナビリティ報告指令(CSRD)開示項目を大幅に削減する(写真=MANZO/アフロ)

欧州連合(EU)は企業サステナビリティ報告指令(CSRD)開示項目を大幅に削減する(写真=MANZO/アフロ)

 公開草案の取りまとめに当たり、従来のESRSの課題だった重複している項目を削減したほか、企業にとって実務負担が大きいと指摘されてきた「ダブルマテリアリティ評価」を実施しやすくなるように修正を加えたという。

 EFRAGは9月29日まで、公開草案に対するパブリックコメントを募集する。その後、11月30日までに修正案の最終版を取りまとめ、修正に関する「技術的アドバイス」として欧州委員会に提出する予定である。

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