この春 長崎市の高校に入学した、生まれつき左手の無い球児。
大好きな野球で甲子園を目指す、初めての夏が始まります。
◆生まれつき左手首から先がない
広いグラウンドに響き渡る、高校球児の掛け声。
(野球部員)
「1、2、1、2…」
部員53人の、県立長崎西高校野球部です。
この日は県大会を直前に控え、決勝の地「長崎市のビッグNスタジアム」での練習です。
1年生の平木 悠喜 選手。
この夏のベンチ入りは叶いませんでしたが、ポジションは外野とピッチャーで、俊足が光る期待の1年生です。

(平木 悠喜選手)
「野球がすごく楽しい。自分ひとりじゃできないけど、ほかのチームメートと一緒に協力しながら試合をしていくのが楽しい」
ほかの選手たちと同じように、ダイヤモンドを駆け抜ける悠喜さんですが、生まれつき左手首から先がありません。

右投げ左打ちで、使うのは特注のグローブです。
右手でボールを捕球した後、素早くグローブを持ちかえ、右手でボールを投げます。
(平木 悠喜選手)
「左利き用のグローブを、特注して左手首につけて投げる」

バッティングの時は、左手にサポーターを装着して打席に立つそうです。
悠喜さん、高校の入学式を迎えるまでは…

(平木 悠喜選手)
「緊張していたが、先生の話を聞いてワクワクのほうがある。去年の夏に甲子園を観に行って、ここで野球がしたいと強く思った」
(父 宏一さん(59))
「“文武両道”って口で言うのは簡単だが、ものすごく難しくて大変なこと。やり遂げようとする高校生活は、非常に充実したものになると思うので、ぜひ頑張ってほしい」
◆県内トップクラスの進学校で目指すは“文武両道”
野球では甲子園に。
勉強では有名大学への進学と大きな夢を持ち、県内トップクラスの進学校「長崎西」への入学を決めました。
“期待” を胸に始まった高校生活。
