あらゆる食品の物価が上がる中、庶民の味方だった「鶏肉」の価格も需要の高まりを受けて上昇しています。ことし5月には、世界最大の鶏肉の産地、ブラジルで鳥インフルエンザが発生し、さらに価格が上がるのではと心配する声が上がっています。

外はサクサク、中はジューシーな「からあげ」。福岡市・天神にある専門店では、揚げたての大きなからあげが4つ入ったお弁当を580円で販売しています。
■八木菜月アナウンサー
「外側がカリカリです。中からジュワッと肉汁が出てきて、うまみもあっておいしいです。」
この店では、鶏肉をしょうゆベースの熟成だれに24時間以上つけ込み、注文が入ってから2度揚げすることで、からりとした食感に仕上げます。お昼どきになれば。
■八木アナウンサー
「次から次へと、からあげを求めて店内にお客さんが入っていきます。」
■買いに来た人
「お値段以上というか、やっぱりおいしい。安く食べられるなと。」
「おいしくてリピートしています。お財布に優しくて、新卒でまだお金もためたい時期なので、ありがたいです。」

安さの理由の一つは、国産よりも安く仕入れられるブラジル産の鶏肉を使っていることです。ところが。
■はま唐亭・松村祐介 店長
「(仕入れ値は)ことし3月ごろに1袋150円ぐらい上がって、5月、6月でだいたい10円・15円ずつ上がっています。(売り上げは)少なくとも10パーセントくらい下がっています。」
物価高の中、低価格で高たんぱくな鶏肉の人気が上昇しています。それに伴って仕入れ値は上がり続け、1袋2キロあたりの値段は、1年で160円から170円ほど上がったといいます。価格改定はしたくないと話しますが、さらに不安材料があります。

この店でも使っている鶏肉の産地、ブラジルで、ことし5月に鳥インフルエンザが発生しました。日本は、感染が確認された3つの地域からの輸入を停止しているのです。ブラジルは世界最大の鶏肉の産地で、日本の輸入鶏肉のおよそ7割をブラジル産が占めています。
■松村店長
「(ブラジルの)鳥インフルエンザの影響は今後出てくるだろうということなので、7月、8月くらいに値上げするかもと言われている。数か月様子を見てどうなるか。」

コメについては、契約農家から仕入れているため影響はありませんでしたが、今後値上がりする可能性を伝えられていて、“ダブルパンチ”を懸念しています。
■松村店長
「これ以上、上がるとなってくると、価格を改定せざるを得ない状況になってくると思うのですが、なんとか現状維持でやっていきたい。」
ブラジル政府は6月18日、鳥インフルエンザの感染が収束したと宣言し、各国に対し輸入停止の見直しなどを求めていく方針です。
日本側は今後、検疫データなどを基に状況を確認し、輸入の再開を検討するとしています。
