2025年6月4日 17:30

去年7月の記録的大雨の際、救助要請の対応に向かい殉職した当時、新庄警察署の巡査部長だった男性の遺族が、警察の安全管理に問題があったなどとして山形県に対し、慰謝料など合わせて3000万円余りの支払いを求め提訴しました。
訴えを起こしたのは、去年7月の記録的大雨の際、殉職した当時、新庄警察署交通課の巡査部長・佐藤颯哉さん(29)の両親です。
佐藤さんは去年7月25日の夜、「車が川に流された」との通報を受けて同僚の警察官と2人で現場に向かいました。しかし、パトカーが増水した川に飲み込まれ、2人は死亡しました。当時、パトカーにライフジャケットは常備されていませんでした。
県警察は、2人の殉職を受けた対策として、県内の警察官全員分のライフジャケットを配備しています。
訴えで原告側は「当時、ライフジャケット着用の必要性が予想される状況だったにもかかわらず、ライフジャケットが車両に 配備されていなかった」、「ライフジャケットを着用すれば命が助かる可能性は高まった。佐藤さんの死と県警の対応には因果関係がある」と主張。
また、「佐藤さんが出動した時点で新庄市内にはすでに大雨・洪水警報が発表され、人的被害の発生は十分想定できる状況だった。にもかかわらず、佐藤さんを現場付近にとどまらせたことは安全配慮義務違反に当たる」として、県に対し、慰謝料など合わせて3161万円の支払いを求めています。
原告側は「仮に勝訴したところで生き返るわけではないが、訴えを通じて警察官らの命と安全がより確保されることを望む」としています。
今回の提訴について県警は「訴訟内容を確認し適切に対応していく」とコメントしています。第一回口頭弁論は7月8日に開かれる予定です。
最終更新日:2025年6月4日 20:24
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