台湾の中央銀行は台湾ドル購入を巡り現地の貿易会社に対する警告を強めた。為替市場での投機的な動きを抑え、台湾ドル安定を維持する狙いがある。

  台湾中銀は1日に声明を発表し、米ドル取引は実需に基づいて適切なタイミングで行うよう輸出入業者に呼び掛けた。また誇張や誤った市場予測に惑わされないよう注意を促した。さらに、アナリストや報道機関に対しても、憶測に基づいた台湾ドルの見解や主観的な為替予測を控えるよう求めた。

  中銀は、外国人投資家が台湾の証券への投資目的で購入した台湾ドルを、そのまま保有し続ける事例が確認されたことも明らかにした。こうした動きは為替差益を目的とした投機とみられ、台湾中銀の外為取引規定に違反する可能性があると指摘した。

  これまで冷静な対応を求めていたが、効果が不十分だったと見受けられ、貿易会社に対する警告を強めた形だ。台湾ドルの大幅上昇が5月初めに始まって以降、台湾中銀が声明を出すのはこれで4回目となる。

  台湾ドルは9週連続で上昇しており、2020年1月以来最長の上昇記録となっている。5月29日は1米ドル=29.929台湾ドルだった。

原題:Taiwan Central Bank Warns Exporters Against Currency Speculation(抜粋)

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