中国が米国との「合意に違反した」とトランプ大統領が主張し、米中間の緊張が再び高まった。
トランプ氏は30日、「一部にとっては予想外ではなかっただろうが、中国は米国との合意に完全に違反した。ミスター・ナイスガイでいるのはもうやめだ」と自身のSNSであるトゥルース・ソーシャルに投稿した。
米中は5月初めにスイス・ジュネーブで貿易協議を行い、相互の関税率を一定期間引き下げることで合意した。違反の詳細について、トランプ氏は明示していない。合意の当時、両国は報復の応酬でつり上げた関税を引き下げ、協議を継続すると発表していた。
トランプ氏の非難の後、米株先物は下落。S&P500種先物は0.3%安となった。

これとは別に、グリア米通商代表部(USTR)代表はCNBCとのインタビューで、中国側の取り組みが遅いと示唆。トランプ政権は「中国が合意を順守しているか、またはこの場合、守っていないかをつぶさに監視している」と語った。
特段の懸念は重要鉱物だと指摘し、「これらの重要鉱物の一部について、本来あるべき流通が確認されていない」とし、「中国は重要鉱物やレアアース磁石などの鈍化、抑制を周知の通り続けている」と述べた。
中国外務省に通常の業務時間外ながらコメントを求めたが、すぐには応答がなかった。
市場では、関税を巡る争いで米中が解決策を見いだすことが待望されている。だが、トランプ政権は一部の中国人留学生について学生ビザを取り消すと発表。中国はこの措置を「差別的」として反発していた。
さらにトランプ政権は、中国への半導体設計ソフトウエアの販売に制限を導入。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、中国に対して米国製ジェットエンジンの重要部品と技術の輸出も禁止した。
ベッセント財務長官は29日、中国との貿易協議は「やや停滞気味だ」と述べ、事態の打開にはトランプ大統領と習近平国家主席との首脳会談が必要になるかもしれないとの認識を示していた。
原題:Trump Says China ‘Totally Violated’ Trade Agreement With US (2)(抜粋)
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