2025年4月9日 10:50

福岡・宗像市沖(9日午前)
長崎県壱岐市の沖合で6日に起きた、3人が死亡した医療搬送用ヘリコプターの事故で、9日午前、機体の引き揚げが行われています。
海上で転覆したあと、流されたとみられ、現在の場所は福岡県の宗像市沖だということです。
ヘリ運航会社を家宅捜索
また、唐津海上保安部は9日午前、業務上過失致死傷と航空危険行為処罰法違反で、ヘリを運航していた佐賀市の「エス・ジー・シー佐賀航空」に家宅捜索に入りました。
この事故は6日、長崎県壱岐市の沖合で、対馬空港から福岡市の福岡和白病院に患者を搬送していた医療搬送用ヘリが転覆しているのが見つかり、患者と家族、医師の計3人が死亡したものです。
海保は、入院している機長らに任意で当時の状況を聞いていました。
捜索活動が遅れた可能性
病院などによりますと、ヘリが、福岡和白病院を離陸したのは6日午後0時半でした。目的地の対馬空港に到着後、患者らを乗せ、午後1時半に離陸しました。この間、病院内にいる「エス・ジー・シー佐賀航空」の担当者がヘリと連絡を取っていましたが、離陸から13分後の午後1時43分、ヘリからの連絡が途絶えたということです。
ただ、海上保安庁の捜索が始まったのは、そのおよそ1時間後の午後2時50分ごろでした。
国土交通省などへの取材で、ヘリに搭載され緊急時に自動で発信される航空機用救命無線機の救難信号は、国土交通省や海上保安庁に届いていなかったことが分かっています。国土交通省は、救命無線機が正常に動かなかったことで捜索活動が遅れた可能性があるとみています。
また、管制基地では緊急事態を知らせる機長からのコールが確認されていないことも分かっています。
航空事故調査官の調査も続く
一方、8日午前には、ヘリを運航していた佐賀市の「エス・ジー・シー佐賀航空」に国の運輸安全委員会の航空事故調査官2人が入りました。
調査官は、およそ7時間かけて会社の運航管理や、事故機と同じ機種の機体の整備状況などを確認したということです。「機体の不具合につながるようなものはありませんでした。今後、機体の状況を見て、記録と合わせながら確認する作業になります」と話していました。
最終更新日:2025年4月9日 11:26
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