ロシア軍の核・生物・化学兵器部隊の司令官が17日朝、モスクワで爆発に巻き込まれて死亡した。関係者によると、ウクライナはこの犯行を認めた。
ウクライナ保安庁(SBU)がロシア軍のイーゴリ・キリロフ中将とその補佐官の殺害を実行したと、事情に詳しい関係者が述べた。SBUの広報室はコメントを控えた。
ロシア連邦捜査委員会の発表によると、アパート建物の出入り口付近のスクーターに仕掛けられた爆発装置が起動し、2人は死亡した。殺人の疑いで刑事捜査が始まったという。

ロシア軍核・生物・化学兵器部隊のトップ、イーゴリ・キリロフ中将
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ロシアが2022年2月にウクライナ侵攻を開始して以降、軍最高幹部の暗殺はまれだった。SBUはちょうど前日に、ウクライナ軍に対し同国東部と南部で禁止された化学兵器の「大規模な使用」を命じたとしてキリロフ氏を非難し、4800件以上の使用があったとソーシャルメディアのテレグラムに掲載した声明で指摘した。
トランプ次期米大統領が来月ホワイトハウスに戻ってくる際の交渉の可能性にロシアとウクライナは身構えているが、モスクワでこれほどの軍幹部が殺害されたことはロシア当局にとっては恥であり、戦争を巡る緊張はいっそうエスカレートしそうだ。

キリロフ中将の殺害現場(17日、モスクワ)
Photographer: Alexander Nemenov/AFP/Getty Images
トランプ氏は16日、ウクライナは戦争終結に向け取引をする用意をすべきだと記者団に発言し、占領地を取り返す価値に重きを置かない姿勢を示した。
キリロフ氏は国防省の定例記者会見に出席していたため、ロシア市民にもよく知られている。英国は10月、化学兵器の使用を理由に同氏を制裁対象に指定し、「ロシアの恥ずべき危険な行為を隠すため、うそを広めている」と非難した。
原題:Ukraine Said to Kill Russian General in Moscow Bomb Attack(抜粋)
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