メキシコがドル建て債を起債した。中南米諸国として今年最初の起債案件で、規模は過去最大。同国はペソ安に苦慮しつつ、財政支出抑制を表明している。

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シェインバウム大統領(2024年12月5日)

Source: Bloomberg

  事情に詳しい複数の関係者によると、起債は3本立てで、計85億ドル(約1兆3400億円)。今年度予算で可能なハードカレンシー建て資金調達額の半分強に相当する。

  起債はシェインバウム大統領就任後で初めて。国営メキシコ石油公社(ペメックス)支援を継続しつつ財政赤字削減を目指す予算案の議会通過後に実施された。

  ピクテ・アセット・マネジメントの新興国市場ハードカレンシー債券共同責任者、グイド・チャモロ氏は、メキシコには「大きな資金調達ニーズがあり、米国の新政権発足前に発行に動くのは妥当だ」と語る。

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  関係者によれば、債券の満期は2030年、37年、55年。米国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)はそれぞれ170ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)、230bp、255bpで、参考条件より小幅だった。

  前回のドル建て債起債は約1年前。発行額は計75億ドルと、当時として過去最高額だった。年初にグローバル市場を活用することが多い。昨年には1月と8月にもそれぞれユーロ建て債と円建て債を起債した。

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原題:Mexico Sells Record $8.5 Billion in Three-Part Bond Offering (1)(抜粋)

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