今回ご紹介するのは、13人の子どもを育てる、うるしやま家のママ、漆山佳月さんの著書『15人大家族 うるしやま家ママ流 笑顔がたえない36の家訓』です。チャンネル登録者数46万人を超えるYouTube「漆ちゃんfamily」や、テレビの密着番組で大人気のうるしやま家。
13人の子どもたちを笑顔にするために、うるしやま家のママが実践している子育て法は、実はどれもシンプルで効果的です。今回は本書より、「お兄ちゃんお姉ちゃんを呼び捨てにしない」「○歳だからできない」なんて思わない」というトピックスをご紹介します。
お兄ちゃんお姉ちゃんを呼び捨てにしない
夫もわたしも危険なこと以外は、子どもたちに「こうしなさい」とか「あれしちゃダメ」とはあまり言わないのですが、1つだけ、子どもたちの前で“しないこと”があります。
それは、上の子たちを呼び捨てにしないこと。
本人には、たとえば「葵(あおい)」「海音(かのん)」と名前で呼びますが、弟や妹たちに上の子の話をする時は、
「葵(あおい)くんがさ……」
「海音(かのん)ちゃんがね……」
と、必ず「くん」や「ちゃん」をつけています。
年子で、いつも一緒にいるような子たちも、上の子には「凛(りん)くん」と「くん」をつけて言っていますね。
もし、末っ子の春音(はるん)が「叶(りた)が……」と言ったら、
「お兄ちゃんだから、りっくんでしょ」
と訂正しています。怒って言うんじゃなくて、「違うよ」と教えてあげる感じなので、子どもたちも自然とそう言うようになりました。
決して、年上の子がえらいとか、下の子がえらくないということではありません。いずれ社会に出た時に、年齢が1つでも年上の人をうやまう気持ちを持つことが大事だと思うからです。スポーツや習いごとを始めたり、中学校で部活に入ったりすると、先輩・後輩という関係性ができるので、大切なことだと思っています。
礼儀や言葉遣いを、ひとつひとつ全員に教えることはできないから、目に見える形で伝えることができたらという感じです。見て、聞いて、感じて身につけたことは、大人になっても生かしていけるんじゃないかなと思っています。
「呼び捨てにしちゃダメ」と注意するよりも、親が率先して「くん」「ちゃん」づけで呼んでいれば、それを見て同じようにしてくれるような気がしています。
そうは言っても、わたしたち夫婦が話し合ってそう決めたわけじゃなくて。なんとなく、気づいたらそうしていました。でも、それがずっと続いているということは、わたしも夫も同じ考えだったってことですね。
「これが家族の決まり」みたいなことは何もないけれど、わたしたち親が大事だと思ってやっていることが、生活する中で自然と子どもたちに引き継がれていったらうれしい。
社会に出れば、いろんな人がいます。
いい人もいるし、そうでない人もいる。
楽しいこともあるし、つらいこともある。
もちろん、自分が失礼なことをしてしまう場合もあるでしょう。
世間知らずで失敗しないように、最低限の礼儀や人への気遣いは、家にいる間にできるようになってくれたらと思っています。
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「○歳だからできない」なんて思わない
