米国が提案したロシアとの30日間の停戦案について、サウジアラビアでの高官会合でウクライナが受け入れる考えを示したことを受け、ロシアは、トランプ大統領の停戦受け入れ要請に応える準備を進めている。
ロシアのナルイシキン対外情報局(SVR)長官と米国中央情報局(CIA)のラトクリフ長官は、11日に電話会談し、両機関の協力について話し合った。インタファクス通信(IFX)は12日、両者は定期的に連絡を取り合うことで合意したと報じた。
トランプ氏は、米当局者とロシア当局者が12日に協議する予定で、自身も早ければ今週中にロシアのプーチン大統領と会談する可能性があると述べた。ブルームバーグ・ニュースは以前、米国のウィットコフ中東担当特使が今週中にモスクワを訪問し、プーチン氏と会談する予定だと報じた。
IFXによると、ロシア大統領府のペスコフ報道官は12日、ロシア政府は11日の米ウクライナ会合の合意内容の詳細を待っており、トランプ氏とプーチン氏の電話会談の可能性を排除していないと語った。
2022年2月のウクライナ全面侵攻以来続く戦闘の停戦合意が最終的に実現するかどうかは、ロシアの意思にかかっている。11日の合意の概要は、ロシアが以前に停戦に必要な条件として挙げていたものには当てはまらない。トランプ氏が望む形で停戦を実現しようとするのであれば、今後予定されている米露の協議のハードルは高くなる。
プーチン氏は、トランプ氏の早期停戦案を繰り返し退けてきた。昨年12月の年次記者会見では、「停戦ではなく、平和が必要だ。ロシア連邦とその国民に対する保証付きの、長期的で持続可能な平和が必要だ」と強調した。ロシア政府高官や大統領府に近い人々からも、同様の意見が聞かれる。
ロシアの拡大を容認する「ルースキー・ミール(ロシア世界)」というイデオロギーを提唱する政治学者アレクサンドル・ドゥーギン氏は、ソーシャルメディア上で「プーチン氏は、ロシアが明確に何度も表明してきたように、長期にわたる平和について話し合いが行われない限り、停戦を受け入れないだろう」と述べた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は国民向けのビデオメッセージで「ウクライナは平和に向けた準備ができている。ロシアは戦争を終わらせる用意があるか、戦争を続けるつもりなのかを示さなければならない」と述べた。
原題:Spotlight on US-Russia Talks After Kyiv Agrees to Truce (1) (抜粋)
(ウクライナ大統領のコメントを追加し更新します)
