独裁体制下でも女性の人権確保を訴える各国の女性たち=8日午前、東京都新宿区(奥原慎平撮影)
国連が制定した「国際女性デー」に当たる8日、独裁国家に弾圧される女性の人権状況を訴え、支援を呼びかける街頭集会がJR新宿駅前で行われた。参加した各国の女性たちはシンボルフラワーの黄色いミモザを頭にのせて「全ての女性に人権を」と訴え、女性の人権活動家やジャーナリストが非人道的な環境に置かれている現状を知ってほしいと呼びかけた。
ウクライナ侵略で非人道行為
ウクライナやベラルーシ、イラン、ミャンマー、カンボジア、中国チベット、新疆ウイグル、内モンゴルの各自治区や香港、中国、北朝鮮の人々が集まった。
ロシアの侵略に直面するウクライナ出身の女性は「ウクライナ人が戦うことをやめればどうなるか。ウクライナのアイデンティティーはなくなる。ウクライナ語を話せば射殺され、運が良くても拷問されるだろう」と述べた。
ロシア軍に人質に取られたウクライナ人の女性ジャーナリストのエピソードも明かされ、「刑務所に移送された後、電気拷問で火傷だらけになり、体重30キロに痩せ、最終的に亡くなった」といい、ウクライナ人女性は「ウクライナの女性が拉致されて、レイプされて、殺害される現実世界とギャップを感じている」と語った。
「女性虐待の証言を広めて」
ベラルーシ人女性は、母国の女性を取り巻く状況について「女性の人権擁護者やジャーナリストに対する厳しい弾圧、非人道的な環境が指摘されている」と訴えた。
母国の人権状況について訴えるベラルーシ人女性(左端)=8日午前、東京都新宿区(奥原慎平撮影)
ベラルーシは「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ大統領が統治し、デモ活動などを厳しく取り締まっており、2月時点で政治犯として155人の女性が収監されているという。
ベラルーシ人女性は「政治犯の女性が今日も経験しているのは痛みと苦悩だ。これについて黙ってはいけない。私たちの目標は独裁国家で女性が受けている体系的な虐待、非人道的な扱い、暴力について証言を広く伝えて、それを止めることだ」と強調した。
野党に対する締め付けが強化されているカンボジア出身の女性は「日本で自由と民主の声を訴えるカンボジア人は命がけだ。カンボジア政府関係者は言論の自由のある日本に来て、私たちを脅迫し、(カンボジアに残す)家族に危害を加える。国境を越えて日本での言論も弾圧しに来る」と訴えた。(奥原慎平)
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