ホワイトハウスは11日、トランプ米大統領と実業家イーロン・マスク氏のイベントをAP通信の記者が取材することを禁じた。同通信のスタイルガイドで、メキシコ湾から「アメリカ湾」への改称を見送ったことに対する罰の意味合いがあるとAPは主張した。
APは声明で、「トランプ政権が独立したジャーナリズムを理由にAPを処罰するとは憂慮すべきことだ」と指摘。「APの言論内容に基づき大統領執務室へのアクセスを制限することは、独立したニュースへの国民のアクセスを著しく妨げるだけでなく、明らかに憲法修正1条にも違反する」との見方を示した。
APは大統領を24時間体制で報道する、いわゆる 「プール」の常任メンバーだ。ニュースワイヤーとして、AP記者の記事は米国内および世界中の新聞やウェブサイトにも掲載される。
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APのスタイルガイドはブルームバーグ・ニュースを含め多くの放送やニュースサービスの基礎にもなっている。APは1月23日のガイダンスノートで、「メキシコ湾との名称は400年余りにわたり使用されてきた」とし、「トランプ大統領が選んだ新たな名称を認識しつつ、これまでの名称で呼ぶ」としていた。
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ホワイトハウス記者会(WHCA)は、ホワイトハウスに「直ちに方針を見直す」よう求める声明を発表。WHCAのユージン・ダニエルズ会長は「ホワイトハウスは報道機関がどうニュースを報じるか決めることはできず、編集者の判断に不満があるからといって、現役のジャーナリストにペナルティーを科すべきでもない」とし、「APの記者を取材可能な公式行事から締め出すという政権の動きは容認できない」と述べた。
原題:White House Bars Reporter From Event in ‘Gulf of America’ Flap(抜粋)
