能登半島地震で工場が被災し、製造を中止していた長野県民のソウルフードとも言われる「ビタミンちくわ」の販売が1日、再開した。長野市のスーパーでは、店頭に立った製造販売会社「スギヨ」(本社・石川県七尾市)の社員を訪れた買い物客らがねぎらった。

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ちくわの購入者に感謝を伝えるスギヨ社員(1日、長野市で)ちくわの購入者に感謝を伝えるスギヨ社員(1日、長野市で) ちくわを製造する本社併設の北陸工場は、地震で天井が崩落し、水道やガスの配管が損傷するなどの被害を受けた。被災直後から復旧作業を進め、先月31日朝から5か月ぶりに製造を再開した。

 長野市篠ノ井杵淵の「長野県A・コープ ファーマーズ南長野店」では、社員らが写真を交えて復旧の道のりや感謝を客に直接伝えた。千曲市の女性(72)はちくわを常備しているといい、「昔から食べてきた思い出の味なので、本当にうれしい。買って応援したい」と話した。 店頭に立った同社の水越優美さん(38)は「お客さんと話して、改めて長野県民に支えられていると実感した。約70年の歴史を途切れさせないよう、これからもいいものを作りたい」と決意を新たにしていた。