長期入院が必要な子どもに付き添う家族のための宿泊施設「ファミリーハウス」が、施設の老朽化などから維持が難しくなっている。主に寄付金で運営されており、支援を得る新たな仕組みを模索している。(江口朋美)ファミリーハウスの利用者に手作り弁当を届ける高原さん(左)ファミリーハウスの利用者に手作り弁当を届ける高原さん(左) 4月中旬、福岡市東区の九州大学病院から徒歩5分ほどのマンション内にある「コスモスハウス」に、NPO法人「福岡ファミリーハウス」の高原登代子代表理事(62)が手作り弁当を届けていた。

 コスモスハウスは同法人が運営するファミリーハウスの一つで、台所や風呂、家電などを備える。掃除などはボランティアが担い、1泊1000円で泊まれる。弁当は、患児を支える家族を応援しようと、同法人が月1回無償で提供している。 この日滞在していた宮崎市の女性(52)は、長男(18)が急性肝不全などで3月に九大病院に入院し、肝移植を受けた。当初はホテルに宿泊していたが、退院のめどがつかず、ハウスに移ったという。「費用の不安も大きく、心が折れそうだったけれど、この場所のおかげで息子を笑顔で励ませます」とほほえんだ。 福岡ファミリーハウスは1995年に活動を始め、2000年に患児の親らが任意団体を結成。現在は九大病院周辺の3か所に5部屋を運営する。1部屋は賃貸で、4部屋は協力者から無償提供されているが、無償の4部屋は老朽化や再開発のため近く利用できなくなり、新たな施設の開設を検討している。 1 2

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