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2026年6月25日 14:05

【速報】再審で無罪の元看護助手 大阪高裁が控訴棄却 起訴した検察の違法性認めず

 2003年に滋賀県東近江市の病院で起きた入院患者の死亡をめぐり、殺人罪で服役後、やり直しの裁判(再審)で無罪となった女性が国と滋賀県に捜査の違法性を訴え損害賠償を求めている裁判の控訴審で、大阪高裁は25日、一審判決を支持し、国の責任を認めず、西山さん側の控訴を棄却しました。

■患者の人工呼吸器を引き抜き殺害の罪 刑期終えるまで身体拘束は13年

 滋賀県東近江市の湖東記念病院で看護助手だった西山美香さん(46)は、入院患者の男性(当時72歳)の人工呼吸器を引き抜き殺害した罪で有罪となり、懲役12年の刑が確定し、2017年に刑期を終えて出所するまで身体拘束は約13年間に及びました。

 その後、男性患者が自然死した可能性があるという医師の意見などをもとに、西山さんのやり直しの裁判が始まり、2020年に無罪が確定。西山さんは無実の罪で不当に拘束され、精神的苦痛を受けたとして、国と滋賀県に対し約5500万円の損害賠償を求めていました。

■一審・大津地裁 滋賀県警の違法性認定の一方 検察の起訴「合理性がある」国への請求は棄却

 2025年7月の一審判決では、大津地裁が県に約3100万円の賠償を命じる一方、検察の起訴の判断は「相応の合理性がある」として違法性は認めず国への請求を棄却していました。滋賀県は控訴せず賠償が確定し、西山さん側は国に対してのみ控訴し、二審では検察による起訴の違法性などについて高裁の判断が注目されていました。

 二審で西山さん側は、検察が警察の違法捜査を見逃したことや自白の矛盾を認識しながら起訴したことは違法だったなどと主張。さらに、再審開始決定に対して特別抗告したことは、無理な争いで違法性があったと訴えていました。

■大阪高裁 「自白が虚偽と推測することは困難」国の違法性はなしと判断

 25日の判決で大阪高裁は、「自白は根幹部分で一貫しているものとみえ、自白が虚偽であることを推測することはできなかった」とし、検察が警察の違法捜査を認識することは困難だったとした上で、起訴の違法性は認められないと判断しました。

 西山さんは判決後の会見で「裁判所が違法性を認めてくれると期待していたので、悔しい気持ちでいっぱい。上告して最高裁でどうなるかは分からないが、終わるまではしっかり闘っていきたい」話し、上告する方針を示しています。

最終更新日:2026年6月25日 16:19

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