クルマで途中下車しつつ、気ままなドライブ旅へ
すっかりクルマ旅を楽しむようになって早6年ほどになりますが、去年の冬に車中泊ができる軽自動車のワゴンに買い替えました。自動運転もついているので、長距離ドライブが以前よりも負担なくできるように。
そのおかげでさまざまな地方へクルマでお出かけしているのですが、今回は山口県に引っ越した友人に会いに行こうと計画を立て、そのついでにずっと行ってみたかった岡山県倉敷、そして思い付きで京都にまで立ち寄ってしまいました。
軽のワゴンで東京から山口県!?と思われる方もいるかもしれませんが、夫婦2人でおしゃべりをしながらのドライブは意外と時間が経つのが早く、私たちにとっては苦もなく移動することができました。今回は、クルマだからこその「途中下車の旅」を楽しむ様子をお送りしたいと思います。
長時間の移動が楽になったとはいえ、やはり休憩を挟まないとしんどくなるだろうと考え、スケジュールには余裕を持たせて、丸一日を移動日として用意してから山口県への旅に臨みました。東京から広島のあたりで一度サービスエリアで仮眠を取り、そこから朝方に山口県宇部を目指します。
キャンプ用のマットをクルマのなかに敷いてしっかりと横になったので、夜11時から朝の7時まで、なんと8時間も爆睡してしまいました。
山口県宇部から、岡山県倉敷を目指していざ出発
久しぶりに会った友人と、夫婦ぐるみで楽しい休日を過ごして友人宅を朝に出発し、お次はずっと行ってみたかった岡山県倉敷を目指します。
道中、朝ご飯を食べるために広島県に入ったところで宮島SAに立ち寄りました。私は「じゃこ天うどん」、旦那は名物の「よくばりがんす天セット」をいただいたのですが、このがんす天がサクサクで美味しい!
もともと私はさつま揚げなど魚のすり身を使った料理が大好きで、こちらはすり身をパン粉で揚げたもの。かなりツボでした、東京でも食べたいなぁ。透き通ったお出汁のおうどんも、いかにも西のお出汁でとても美味しいです。
紅しょうがが入ったじゃこ天はさっぱりした風味で、食欲がない朝の時間帯でもするりと食べられました。
紅生姜入りじゃこ天うどん
よくばりがんす天セット倉敷散策はアイビースクエアでランチ、美観地区でカフェ三昧
宮島SAでしっかりと地元の食を楽しんだあと、倉敷に到着し、まずはアイビースクエアの駐車場にクルマを停めました。
このアイビースクエアは元は紡績工場でしたが、レンガ造りの外観など活かし今はホテルとして営業しています。
倉敷はレトロな蔵造りの街並みが残っており、レトロ好きとしてはずっと行ってみたかった街です。東京からは少し遠くてなかなか行く機会がなかったので、「今回は一石二鳥だ!」ということで訪問を決めました。
まずはアイビースクエアで、岡山県の伝統料理でもある「隠し寿司」をいただきました。こちらは、かつてお殿様から贅沢禁止令が出た際に、バレないよう豪華な具材は下に隠し、上は質素なお寿司として食べていたというもの。
お寿司の上部は錦糸卵に覆われたシンプルなちらし寿司ですが、中を開けると絢爛豪華な具材たちがたくさん! 瀬戸内の魚がふんだんに入っていて、関東ではめずらしいものもありました。甘辛く煮付けた釘煮など、西の文化を感じながら、少し甘めの酢飯とともに美味しくいただきました。
倉敷のシンボル的なホテル、アイビースクエア
岡山の隠し寿司
2段になっていて、下の段に豪華な具材が隠されています
茶碗蒸し付き
瀬戸内レモンスカッシュ、甘過ぎず美味しい
美味しいランチのあとは、倉敷の街並み(美観地区)を散策しました。倉敷は世界有数のデニム産地としても知られ、世界中のさまざまなメーカーに生地として卸しています。
そんなデニムや地元の工芸品を扱うお店も多く、お買い物もしっかりと楽しめます。蔵造りの街並みもとても素敵で、このレトロな雰囲気のなかでどこかカフェに入ろうと、大原美術館隣のカフェ「エル・グレコ」へ行くことにしました。
いかにもレトロな外観ですが、中は意外にもさっぱりとした印象。この日は暑かったので、私はごくごく飲めるアイスレモンティー、旦那はアイスコーヒーを注文しました。ここでもおしゃべりに花が咲き、いろいろなことを語ってよい時間を過ごすことができました。
話しやすい空間の力が作用したのか、居心地のよい空間でした。
レトロな蔵造りの街並み
大正ロマンの雰囲気漂うエル・グレコ
アイスコーヒー
アイスレモンティー
晴天の初夏の陽気のなか、美観地区を散策しているとすぐに喉が乾いてしまいました。次はかき氷が食べたい!ということで、岡山の老舗和菓子店「橘香堂(きっこうどう)」でかき氷を食べることに。
こちらはスポンジのような薄い生地のなかに粒あんが入っている「むらすずめ」というお菓子が有名な和菓子店です。私は宇治ミルク金時かき氷を注文しました。一人で食べるのにちょうどいい大きさで、特にこの粒あんがやっぱり美味しい! 和菓子屋さんのあんこって、どうしてこんなに美味しいんでしょう。
そこにほろ苦い抹茶と甘いミルクがトッピングされ、三位一体のハーモニーが奏でられます。アイスクリームよりもこういう氷菓子の方が好みなので、暑い日には水分補給もできて一石二鳥です。
橘香堂(きっこうどう)
宇治ミルク金時かき氷倉敷からぶらり途中下車の旅で大阪で1泊、絶品たこ焼きに舌鼓
ひと休みしたところで少し日も陰ってきたので、美観地区での散策もお開きにして京都方面に向かうことにしました。
お目当ての倉敷に行けて満足したのと、移動が思ったよりも辛くなかったこともあり、「どうせなら京都も観光して帰ろうか」となり、京都方面へクルマを走らせました。
しかし、移動中にちょうど夕飯の時間に差し掛かり、京都に到着しても夕飯の店を探すのは時間的に大変そうだと考え、夕食の時間に合わせて一旦手前の大阪で高速を降り、名物を食べてから大阪で宿泊することに。
大阪の名物といえば、ということで茨木ICを降りてすぐのたこ焼き屋さん「あきない」に行くことにしました。大阪と言えばたこ焼きですが、いつもは梅田や新地など電車で行ける都心部にしか行かないので、今回茨木のこの「あきない」というお店が大ヒット!
地元の人でにぎわう店内で、まずはお通し的に塩キャベツを注文し、肝心のたこ焼きは塩、ごま油、ポン酢、だし醤油、定番のソースマヨを注文しました。外側はカリッとしているのに中はトロトロで、お出汁の味が効いていて、まるで飲み物のような食感。
どの味付けでも美味しく食べられるのは、たこ焼き自体の味がしっかり美味しいからこそです。ここでキムチ餃子や締めのおうどんなども注文しました。関西のお出汁は透明なのにしっかりと風味が感じられて、関東とは全然違う食文化を感じます。今まで食べたたこ焼きのなかで一番美味しいと思えるお店に出会えました。
旅の締めくくりは大好きなラーメン屋さんの総本店へ
最後は、どこに行こうかという話になり、私たち夫婦が大好きなラーメン屋さん「天下一品」の総本店に行ってみることにしました。真言宗智山派の総本山を参拝したのですから、今度はラーメンの総本山です。クルマを少し走らせ、天下一品総本店に到着しました。
こちらのお店も、私たちのような観光客だけでなく、地元の人たちで大にぎわい。やはり京都でも変わらぬ大人気ですね。私はいつものお決まりであるオーソドックスな「こってりラーメン」に味玉をトッピング、旦那さんは総本店限定の「牛すじラーメン」を注文しました。牛すじは関西では定番の食材ですが、関東ではなかなか見かけないメニューなので、つい惹かれてしまいますね。
私もひと口もらいましたが、プリプリの牛すじがこってりスープとぴったり合っていて、翌日のお肌がプルプルになりそうです。総本店のスープはこってりのなかにも不思議と透き通るような爽快さがあり、麺の硬さもスープと完璧に調和していて、箸が止まりませんでした。東京で食べても十分美味しい天下一品ですが、総本店でいただくという事実は、感慨深いものがあります。
天下一品総本店
牛すじラーメン
こってりラーメンに味玉をトッピング
焼き餃子
今回の旅は山口県宇部の友人に会いに行くという目的で企画した少し長めの旅行でしたが、念願の倉敷美観地区に行けたり、思い付きで立ち寄った大阪や京都も予想以上に楽しめてしまいました。これもクルマだからこそできる「途中下車の旅」の醍醐味ですね。
東京から山口や岡山までクルマで行くのはなかなか遠い道のりですが、自動運転が付いているクルマで2人が交代しながらだと、意外とあっという間に着いてしまいました。今のクルマなら仮眠も取りながら行けるので体も休められます。飛行機や新幹線の旅ももちろん楽でよいのですが、途中で思い立ってあちこちに立ち寄れるのはクルマ旅ならではのよさだと思います。
京都が予想以上に楽しかったのと、東京から意外と行けてしまう距離感に(我々夫婦の距離感覚はもうバグっていますが)、近いうちにさくっと1泊2日で再訪してしまいそうです。いや、むしろ通ってしまいそうな予感さえします。「京都に住みたい」と言う知人が何人かいますが、その気持ちがよく分かりました。
今回古いお寺を巡ってよく分かったのは、関東よりも歴史が深く、建物の風格や歴史の重さが関西は段違いだということ。ほかの伝統仏教の総本山にもぜひお伺いしたいと思っているので、また近いうちに京都へ遊びに行きたいです。
と同時に、クルマでぶらり途中下車しながらの旅にもすっかりハマってしまいそうなので、我が家の愛車の走行距離はこれからぐんぐん伸びていくことでしょう。暖かくなり行楽日和も増えてきました。皆さんも、ぜひクルマ旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
