地域の家巡行、130年以上
20日の巡行は午前8時に出発しました。総代12人が太鼓やほら貝の音を響かせながら地域を練り歩きました。住民は灯明や米、お神酒、菓子を玄関先に用意して一行を歓迎しました。
先導が灯明に火を付けておはらいし、菅原宮司(47)が祝詞を奏上します。手おけの水をひしゃくでくみ、権現様にかませ、防火の願いを込めて水を屋根にかけました。神事が終わると、防火・家内安全の守護札を授与します。2日間で約250戸を回りました。
一行を迎え入れた門脇勝博さん(77)は「今年も安心して過ごすことができる。これからも地域の伝統が続いてほしい」と目を細めました。
小関明徳総代長(72)は「日吉神社は地域唯一の守り神。総代は高齢化が進むが、住民が力を合わせ、昔からの風習を紡いでいきたい」と歩を進めました。
日吉神社は征夷大将軍の坂上田村麻呂が東征の際、勝利を祈願して利益を授かったことから、延暦年間(782~806年)に「甕知みかじり」と呼ばれた現在地に神を祭ったと伝えられています。天正年間(1573~92年)になると、三ケ尻信重がこの地の丸子館を拠点として住み、地名を「三ケ尻」に改めたことが、旧三ケ尻村の由来につながるとされます。
