新プロジェクト「A&A RE:CHALLENGE」とは?
ウェルパインモータースポーツ(代表:松井 悠)は『ラリージャパン』や全日本ラリー選手権に加え、『MORIZO CHALLENGE CUP』など若手ラリースト育成にも力を入れるなど、ラリーで常に新しい挑戦を重ねるモータースポーツカンパニーだ。
全日本ラリー選手権第3戦『ラリー飛鳥』のウェルパインモータースポーツ。長尾綱也選手/尼子祥一選手はJN-3クラス4位、MORIZO CHALLENGE CUP3位。
ウェルパインモータースポーツが2026年全日本ラリー選手権参戦体制を発表!3台体制で初戦「RALLY三河湾2026」に挑む | Motor Fan|自動車情報のモーターファン
3台体制でJN-3クラスとJN-5クラスに出走 2026年シーズンは前年に引き続き長尾綱也選手と及川紗利亜選手がJAF全日本ラリー選手権JN-3クラス「MORIZO Challenge Cup」(以下、MCC)への参戦を […]
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ウェルパインモータースポーツの2026年全日本ラリー参戦体制
そんなウェルパインモータースポーツがこのほど発表した「A&A RE:CHALLENGE」は、プロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)で2度チャンピオンに輝き、”世界のトシ・アライ”として親しまれる新井敏弘選手をドライバーに迎え、2027年FIAヨーロッパヒストリックラリー選手権にスポット参戦するというもの。
新井敏弘選手
新井敏弘
ラリードライバー、アライモータースポーツ代表。
1992年:全日本ラリー選手権Bクラスチャンピオン(いすゞジェミニ)
1997年:全日本ラリー選手権Cクラスチャンピオン(インプレッサWRX)
2005年:PWRCチャンピオン(インプレッサWRX STI)
2007年:PWRCチャンピオン(インプレッサWRX STI)
2011年:インターコンチネンタルラリーチャレンジ(IRC)プロダクションカップチャンピオン(インプレッサWRX STI R4)
2015年:全日本ラリー選手権チャンピオン(WRX STI)
2018年:全日本ラリー選手権チャンピオン(WRX STI)
2019年:全日本ラリー選手権チャンピオン(WRX STI)
WRC最上位:4位(インプレッサWRC)
全日本ラリー選手権では1993年からGC8型インプレッサWRXをドライブし、1993年にCクラスで初優勝。1997年にチャンピオンを格闘している。
WRCでは1997年にインプレッサ555(グループAインプレッサWRXのホモロゲーション名)でオーストラリアラリーに参戦している(16位)が、メインはワールドラリーカーだった。
2002年以降はPWRCに軸足を移し、2014年から全日本ラリーに復帰している。
参戦車両はグループA時代の世界ラリー選手権(WRC)を席巻し、スバルに初の王座をもたらしたGC8型インプレッサWRXで、FIAヨーロッパヒストリックラリー選手権参戦に必要な最新のFIA車両規則に沿ってグループA仕様を製作する。グループA用の新規パーツの製作はキャロッセ、車両製作はアライモータースポーツが担当するという。
スバル・インプレッサWRXのグループA車両。写真は参戦車両とは別の個体(撮影協力:BOXER_GrA_GC8)
近年、盛り上がるヒストリックカーラリー、その最前線であるFIAヨーロッパヒストリックラリー選手権に”世界のトシ・アライ”がGC8型インプレッサWRXで参戦……なんと夢のあるプロジェクトだろうか。現状では参戦発表の段階ではあるが、続報に期待したい。
参戦イベントFIAヨーロッパヒストリックラリー選手権2027エントラントWelpine Motorsportドライバー新井敏弘コドライバー未定車両スバル・インプレッサWRX(GC8型)グループA仕様「A&A RE:CHALLENGE」参戦体制
1995年、スバルはインプレッサ555(インプレッサWRX)で初の王座をドライバーズチャンピオン(コリン・マクレー)とマニュファクチャラーズチャンピオンのダブルタイトルで達成した。写真は表彰台を独占したWRC第7戦「ラリー・カタルーニャ・コスタ・ブラーヴァ(カタルニアラリー)」。PHOTO:(C)STI
FIAヨーロッパヒストリックラリー選手権とは?
主に2000年以前のラリーカーで争われるヒストリックカーラリーによる選手権。参戦する車両はグループAであったり、モンスターマシンのグループBであったり、それより古いグループ4/2といったクルマが見られる。ヨーロッパ選手権だけに欧州車がメインではあるが、グループA時代を席巻した日本車の参戦も少なくない。
FIAヒストリックラリー選手権2024年シーズン「ラリー・カタルーニャ・コスタ・ブラーヴァ」。PHOTO:FIA
特に近年はフォード、VW、トヨタのワークスドライバーとしてWRC通算18勝のヤリ=マティ・ラトバラ選手がトヨタ・セリカGT-FOUR(ST185型)で参戦して話題を呼んでいる。エントリーリストには往年の名車はもちろん、ドライバーやコドライバーにも懐かしの名前が見られ、オールドファンにはたまらないイベントだ。
2026年のエントリーリスト(FIAオフィシャルサイトより)
2026年シーズンは3月から10月まで、スペイン、チェコ、スイス、ベルギー、オーストリア、イギリス、イタリア(2戦)の全8戦が予定されている。2027年のカレンダーはまだ不明なので、「A&A RE:CHALLENGE」がどのラリーに参戦するのか大いに気になるところだ。
FIAヨーロッパヒストリックラリー選手権2026カレンダー。
ヤリ=マティ・ラトバラ選手は2006年にプライベートでインプレッサWRX STIを駆りPWRCに参戦しており、同じインプレッサWRXユーザーとして新井敏弘選手とも争っている。この年、ヤリ=マティ・ラトバラ選手は2勝を挙げてランキング4位。新井敏弘選手はマシンの不調とラリージャパンをWRカーで参戦したため1勝にとどまり、ランキングは6位に終わっている。ヒストリックラリーで両者がグループAチャンピオンマシン同士で対決するとなれば、俄然盛り上がること間違いなしだ。
ヤリ=マティ・ラトバラ選手のトヨタ・セリカGT-FOUR(ST185型)。PHOTO:FIA
2025年シーズンのスペイン戦「カタルーニャ・ラリー・コスタ・ブラーヴァ」をカメラマン・山本佳吾氏が取材している。そのレポートでFIAヨーロッパヒストリックラリー選手権の雰囲気や参戦車を見てみて欲しい。
山本圭吾氏のFIAヨーロッパヒストリックラリー選手権レポート。
