5日、仏RFIは、フランスの裁判所が絶滅危惧種のシラスウナギを密輸した中国人グループに重刑を言い渡したと報じた。写真はシラスウナギ。
2026年5月5日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、フランスの裁判所が絶滅危惧種のシラスウナギを密輸した中国人グループに重刑を言い渡したと報じた。
記事は裁判について、フランス自然環境組織(FNE)などの環境団体による提訴を受けて今年1月に始まり、被告らはヴァル=ド=マルヌ県の倉庫に300キロ以上のシラスウナギを不正に貯蔵していた疑いが持たれていたと伝えた。また、被告の名前からその大半が中国人であるとみられることも指摘した。
そして、ボルドーの裁判所が17人の被告全員を有罪とし、1年から5年の禁固刑および数十万ユーロの罰金を科したことを紹介している。
記事は判決の背景として、ヨーロッパウナギが国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧IA類(極めて深刻な絶滅危惧種)に指定されていること、人工繁殖が困難な一方で需要が高いため密輸が後を絶たず、ここ数年で稚魚の75%が消失したことを解説した。
また、シラスウナギ密漁の横行に対してフランス当局が取り締まりを強化しており、昨年12月には裁判でフランス人漁師へ重い判決が下されたほか、今年3月には環境・公衆衛生犯罪対策中央部(OCLAESP)がフランス生物多様性庁(OFB)や欧州警察機構(ユーロポール)の支援を受け、国際的な密輸ネットワークを壊滅させるなどの成果を上げていることを紹介した。
記事は、FNEの法律顧問であるアンヌ=ロール・ラロック氏が今回の判決について「司法が密輸の規模を認識した」と評価する一方、政府が商業捕獲の影響を軽視しているとも指摘し、持続可能な漁業の実現には全関係者の協力が必要だと訴えたことを伝えている。(編集・翻訳/川尻)
