ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.05.07 06:50
北朝鮮が最近改正した新しい憲法に、韓半島(朝鮮半島)の休戦ラインを事実上の国境線として設定する領土条項を新設したことが分かった。
6日に公開された北朝鮮の新憲法(朝鮮民主主義人民共和国憲法)には「領域は北側で中国およびロシアと、南側で大韓民国と接している領土と、それに基づいて設定された領海、領空を含む」という領土条項(第2条)が盛り込まれた。領土を休戦ライン以北に限定し、韓国とは同族ではなく国家間の関係であるという点を浮き彫りにした。
これは金正恩(キム・ジョンウン)委員長が2023年12月の労働党全員会議で初めて打ち出した「敵対的二国家論」に基づき、対南断絶路線を継続するという意志を示したものと解釈できる。北朝鮮は既存の「祖国統一3大原則」も削除し、2月の第9回党大会で強調した「思想・技術・文化の3大革命」を社会主義の総路線として規定した。
ただし、金委員長が「国際法的根拠のない幽霊線」と呼んだ西海(ソヘ、黄海)の北方限界線(NLL)などは明文化しなかった。「戦時平定」や「第1敵対国教養」といった、韓国を敵対視する直接的な表現も盛り込まれなかった。これは北朝鮮が70年以上維持してきた民族・統一政策を廃棄したことに伴う内部的な動揺を遮断し、今後の情勢変化の可能性を考慮して政策的な柔軟性の余地を残したものと見られる。
改正憲法には、金委員長が務める国務委員長の権限と地位を強化する内容も数多く盛り込まれた。「核武力に対する指揮権は国務委員会委員長にある」(第89条)と規定し、核使用に関する権限を初めて明示したのが代表的だ。
北朝鮮はまた、憲法序文から「金日成(キム・イルソン)主義」や「金正日(キム・ジョンイル)主義」など先代の業績を削除し、金正恩体制の核心的な統治談論である「人民大衆第一主義」を盛り込んだ。
