安達結希さんが通っていた園部小学校に、警察官らに見守られながら登校する児童たち(写真:共同通信社)

 京都府南丹市で小学生の安達結希くん(11)が3月23日から行方不明になり、3週間後の4月13日に遺体が発見され、16日に義父の安達優季容疑者(37)が遺体を遺棄したとして逮捕された事件。義父は殺害を認める供述をしているという。

 遺体発見からの急展開に、テレビ報道は一気に加熱したが、そのテレビに出演している側から水を差すような発言が相次いだ。

事件報道は”過剰”なのか

 ジャーナリストとして知られる池上彰氏が、20日に放送されたテレビ朝日系『大下容子ワイド!スクランブル』にコメンテーターとして出演。この事件についてコメントを求められると、こう発言したのだ。

「“あ、なるほど。こういうことだったのか”、あるいは、“警察がこうやって捜査をしてきたのか”っていうことがよく分かるんですが、ただ、見ている側からするとですね、もういいんじゃないですか、この話。容疑者が捕まって、容疑者が事件について認めているんですから。もうこれ以上、扱わない方がいいんじゃないかなと、すいません、私は思いましたけどね」(『女性自身』ニュースサイトより)

ジャーナリストの池上彰氏(写真:共同通信社)

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 くしくも、17日に同じ番組にコメンテーターとして出演した脳科学者の中野信子氏も、こう発言していた。

「本当に嫌なニュースで、私もなるべく見ないようにしていたんですけれども、いつ、どこで亡くなったということが皆さん興味があるかもしれないが、分かったところで何なのよと思いますね。

 このニュースをお届けしている側に立っている者が言うべきではないかもしれないが、見ている方がこのニュースを見て得られるメリットって何かしらと思ってしまう。お母さんは子どもがいたら再婚するなっていうメッセージなんでしょうか、それともお父さんは子どもを殺すなよってことですか?

 私はそういうのどうかと思うし、再婚して幸せに暮らしている人もいっぱいいるでしょうに、再婚している人はみんなそういう目で見られるんでしょうか。やじ馬根性を満足させるためだけのニュースだったらどうかと思う。

 ニュースをご覧になってメリットがあるんだとしたら、親が味方であるとは限らない場合に子どもはどうやって逃げたらいいか、手段を教えるものであってほしい。動機の解明とか、そんな動機をもし持っている人がいたら全員犯罪者になるのかとか……非常に出口が感じられない報道で私はつらく感じます」(『スポニチアネックス』より)