
4月24日、パキスタンの首都イスラマバードで撮影 REUTERS/Asim Hafeez
[イスラマバード/ワシントン 24日 ロイター] – イランのアラグチ外相は24日、米国との和平協議再開に向けた提案について交渉するため、仲介国パキスタンの首都イスラマバードに到着した。ただ、現地で米国の交渉担当者と直接協議を行うかは不明で、まずパキスタンと会談を行う見通し。
米ホワイトハウスのレビット報道官は、ウィットコフ中東担当特使とトランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏がアラグチ外相と協議を行うために25日にイスラマバードを訪問すると発表。バンス副大統領がパキスタンに渡航する用意があるとも述べた。
ただ、イラン外務省の報道官はXへの投稿で、同国の当局者は米代表団と会談する予定はないとし、イランの懸念はパキスタンに伝達すると述べた。
パキスタン当局筋も、アラグチ外相がイスラマバードで米国側の交渉担当者と会談する予定はないと説明していた。
パキスタン外務省はアラグチ外相の到着を確認。政府筋によると、同氏はパキスタンのダール外相とすぐに会談を開始したという。
トランプ大統領は、ロイターの電話インタビューで、イランは米国の要求に応えることを目的とした提案を行うとの見方を表明、提案内容を見極める姿勢を示した。米国の交渉相手についても明確な回答を避けた。
ホワイトハウスはイラン外務省のXへの投稿についてコメント要請に現時点で応じていない。
<外交努力続く>
周辺国による外交努力も続いており、カタール国営通信によると、カタールのタミム首長は24日夜、トランプ大統領と電話会談を行い、米国とイランの停戦合意を巡る状況について協議。タミム首長はパキスタンが主導する仲介の取り組みを支援するため、関係国と連携していく考えを示した。
ロシア外務省によると、ロシアのラブロフ外相はアラブ首長国連邦(UAE)外相と電話会談を行い、中東危機を巡り迅速かつ持続可能な合意を確保するために協議を再開すべきとの認識で一致した。
アラグチ外相は二国間関係の調整や地域情勢を巡る協議を行うため、パキスタンのほか、オマーン、ロシアを訪問するとXに投稿。イランにとって近隣諸国が引き続き最優先事項になっていると強調した。イラン外務省報道官は国営メディアに対し、アラグチ氏は今回の外遊で戦闘終結に向けた取り組みについて協議すると述べた。
今月初めに行われた協議ではイランのガリバフ国会議長がイラン代表団を率いていたが、今回の協議に関するイラン国営メディアの報道のほか、パキスタン関係筋の説明にガリバフ氏に関する言及はない。これについてイラン議会の報道担当部門は、ガリバフ議長が交渉団から外れたとの報道を否定している。
協議に向けた準備が進められる中でも、米財務省はこの日、イランに関連する複数の暗号資産(仮想通貨)に制裁を科し、総額3億4400万ドル相当の暗号資産を凍結した。
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