日経平均は大幅続伸、史上最高値更新 日銀人事が追い風

東京都内の株価ボード前で2024年2月撮影。 REUTERS/Issei Kato

[東京 25日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は2日続伸し、前営業日比1262円03銭高の5万8583円12銭で取引を終えた。史上最高値を更新した。朝方は米株高や円安基調を好感する形で上昇したが、その後も日銀の審議委員人事案といった材料が株価上昇に拍車をかけた。日経平均は一時、1500円超高となった。

大和証券の津田遼太シニアストラテジストは、巨大な海外投資家の資金が継続して入ってきていると分析する。「これまでも高市政権の安定化を期待した買いが入っていたが、より現実味のある話となり、先高観が広がっている」という。

日経平均は米株高やドル高/円安基調を好感する形で、374円高で寄り付いた。その後も上げ幅を拡大し、後場中盤で1554円高の5万8875円17銭の高値を付け、5万9000円の大台が意識される展開となった。昼休み時間中に日銀審議委員の人事案が伝わり、リフレ派の人選との見方から市場は円安・株高で反応した。

買い一巡後は、上げ幅を縮小した。エヌビディアの決算発表を25日(日本時間26日早朝)に控える中、様子見ムードが広がったとの見方があった。

政府は25日、日銀審議委員に浅田統一郎・中央大学名誉教授と佐藤綾野・青山学院大学法学部教授を起用する人事案を衆参両院に提示した。高市早苗首相の意向が色濃く反映された人事案となった もっと見る 。市場では「両氏ともにリフレ派で、金融緩和と財政拡張のセットという高市首相のブレない姿勢を感じられた」(信託銀行ストラテジスト)との受け止めがあった。主力株では、アドバンテスト(6857.T), opens new tabが7%超、東京エレクトロン(8035.T), opens new tabが4%超上昇し、2銘柄で日経平均を712円程度押し上げたほか、SCREEN HLDG(7735.T), opens new tab、フジクラ(5803.T), opens new tab、ディスコ(6146.T), opens new tab、キーエンス(6861.T), opens new tabが5─7%超高。ファナック(6954.T), opens new tab、ファーストリテイリング(9983.T), opens new tabは1─2%超高だった。半面、ソフトバンクグループ(9984.T), opens new tab、イビデン(4062.T), opens new tabは1─2%超安。ニトリHLDG(9843.T), opens new tab、イオン(8267.T), opens new tab、高島屋(8233.T), opens new tabなどの小売関連もさえなかった。そのほか、東洋エンジニアリング(6330.T), opens new tab、旭ダイヤモンド工業(6140.T), opens new tabなどレアアースや人工ダイヤモンド関連が買われたほか、ラクス(3923.T), opens new tabなどこのところ軟調だったソフトウェア関連株に買い戻しが入った。銀行株は日銀の早期利上げへの思惑が後退する形で軟調となった。

取引時間中はトランプ米大統領の一般教書演説が行われたが、市場への影響は限定的だった。

TOPIXは0.71%高の3843.16ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.72%高の1980.57ポイントだった。プライム市場の売買代金は8兆8873億7700万円だった。

東証33業種では、値上がりは非鉄金属、電気機器、不動産、ゴム製品、その他金融など22業種、値下がりは鉄鋼、銀行など11業種だった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.9%高の735.47ポイントと、3営業日ぶりに反発した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが876銘柄(54%)、値下がりは660銘柄(41%)、変わらずは61銘柄(3%)だった。

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