2026.02.20

愛知県美術館と愛知県陶磁美術館は、より多くの県民の皆様に両館のコレクションをご覧いただくため、作品を県内各地に運んで展示する「移動美術館」を毎年開催している。豊橋市で2回目の開催となる今回は、「クロスボーダー:越境する美術」をテーマに、アメデオ・モディリアーニや藤田嗣治、エミール・ガレなど、国内外の絵画や陶磁器を中心に約60点を展示する。
19世紀末からの鉄道や船の発達により、画家や陶芸家は国境を越えて盛んに移動するようになった。移動の理由は、技法や最新の美術動向を学ぶための留学、逆に技法を教えるための渡航、外貨を稼ぐための移住、戦争による亡命とさまざまだ。また、欧米の好みを意識した日本の輸出用工芸が海を渡ったのもこの頃だった。他国に学び、他国の人々と交流した作家たちは、国内では得られなかった技術や経験をもとに作品を発展させていく。本展では、人や物の「越境」に着目して、美術と工芸の歴史をたどる。
