CiRAニュースレター(年3回発行)の最新号、Vol.61が完成し配布を開始しました。CiRA第1研究棟1階のエントランスにも設置しておりますので、ご自由にお持ち帰りください。

 今号の特集「FOCUS」では、「iPS細胞研究を社会につなぐCiRA発ベンチャー」と題し、iPS細胞を使った治療法の実用化を目指してベンチャー企業を設立した、CiRAの長船健二教授、金子新教授、池谷真准教授に、起業の背景や直面した課題、そして今後の展望についてお話を聞きました。また、京都大学イノベーションキャピタル株式会社(京都iCAP)の河野修己氏と上野博之氏には、京都大学発ベンチャーの現状と特徴、その成長を支える京都iCAPの支援などについてお話を伺いました。

 CiRAの所員を紹介する「PEOPLE」では、2025年9月にCiRAに主任研究者として着任した堅田明子准教授を取り上げました。堅田准教授は、脳脊髄液をつくる「脈絡叢みゃくらくそう」の役割を研究し、脳の発達や神経疾患の仕組みの解明に取り組んでいます。また、iPS細胞から作製した脳オルガノイド(ミニ臓器)を活用し、神経疾患に対する新しい治療法の開発を目指しています。CiRAで目指す研究や研究室の環境づくりについてインタビューしました。

 生命倫理にまつわる話題を紹介する「ETHICS」では、上廣倫理研究部門の赤塚京子研究員が、「『未知なるもの』について考える難しさ」と題したコラムを執筆しました。iPS細胞などから受精卵を模倣した「ヒト胚モデル」をつくる研究が大きく進展しています。これを受けて国際幹細胞学会は2025年、すべての胚モデルを一律に監視する新たな指針を示しました。本記事では、その背景と、急速に進む研究に対して適切なルールを作る難しさについて解説しています。

 iPS細胞研究基金事務局からのお知らせ「SUPPORT」では、動物実験施設の沖田圭介施設長のインタビューを掲載しています。CiRAでは、iPS細胞研究基金を活用し、を活用し、MRI(磁気共鳴断層撮影)やCT(コンピュータ断層撮影)といった最先端の医療用機器を導入しています。これらの機器を共通機器として研究者が広く利用できる環境を整えることで、再生医療や難治性疾患の治療法開発に向けた研究を加速させています。

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