仏、制裁対象のロシアタンカー拿捕 西地中海の公海上で英国などと連携

ロシア北部ムルマンスク港を出航した貨物タンカー「グリンチ号」に、フランス海軍が介入した際の写真。22日撮影の提供写真。Etat-major des armees/France/Handout via REUTERS

[パリ/モスクワ/キーウ 22日 ロイター] – フランス海軍は22日、ロシアが制裁措置を逃れて石油を輸送するために利用している「影の船団」の一部とみられるロシアのタンカーを地中海の公海上で拿捕(だほ)した。拿捕には英国を含む他の国の海軍も関与したという。

マクロン仏大統領によると、拿捕されたタンカー「グリンチ号」はロシア北部ムルマンスク港を出航。フランス海上警察によると、同タンカーはスペイン南部沿岸とモロッコ北部沿岸の間の西地中海で拿捕された。

マクロン氏は「影の船団は(ロシアによる)ウクライナ侵略の資金源になっている」と指摘。「今回の作戦は国連海洋法条約を完全に順守し、複数の同盟国の支援を受けて実施された」とXに投稿した。グリンチ号は国際的な制裁措置の対象になっているという。

LSEGのデータによると、グリンチ号はコモロ船籍の旗を掲げて航行していた。

ウクライナのゼレンスキー大統領はグリンチ号の拿捕について、ウクライナ侵攻の資金源を断つためにこうした行動こそがまさに必要とされているとXに投稿した。

ロシアの国営タス通信は、在仏ロシア大使館関係筋の話として、タンカー拿捕について仏政府から通達はなかったと報じている。現在、乗組員の中にロシア国籍者がいるか確認を進めているという。

The map shows the movements of the Comoros-flagged GRINCH tanker since the beginning of 2026.The map shows the movements of the Comoros-flagged GRINCH tanker since the beginning of 2026.

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