フランス大統領選、ルペン氏勝利ならEU「崩壊」を加速 トランプ氏元側近

フランスの極右指導者マリーヌ・ルペン氏(2025年3月31日撮影)。(c)Alain JOCARD/AFP

【AFP=時事】米国の第1次ドナルド・トランプ政権で首席戦略官を務めたスティーブ・バノン氏は8日に放映されたインタビューで、2027年フランス大統領選について、法的問題を抱える極右指導者マリーヌ・ルペン氏が出馬できることを期待すると述べ、ルペン氏が所属する極右「国民連合」のジョルダン・バルデラ党首を「小物」と切り捨てた。

バノン氏は6日、米国で仏国営テレビフランス2のインタビューに応じ、ルペン氏が大統領になれば欧州連合の「崩壊」を加速させると述べた。

フランスの裁判所は昨年、公金不正流用罪に問われたルペン氏の判決公判で、5年間の公職追放を言い渡した。これにより、2027年大統領選への出馬は事実上頓挫した。

ルペン氏は、来週から始まる控訴審で有罪判決を覆したいと考えており、判決は今夏下される見込みだ。

一方で既に、必要であれば自身の代わりにバルデラ氏が出馬する可能性もあると述べている。

昨年11月の世論調査では、2027年大統領選で第2回投票の相手が誰になろうと、バルデラ氏が勝利する結果となった。

だが、米国人のバノン氏はフランス国民ほどバルデラ氏に好印象を持っていなかった。昨年の保守政治行動会議で、バノン氏が壇上でナチス式敬礼をしたのを受け、バルデラ氏が演説をキャンセルしたことなどが原因とみられる。バノン氏は当時、バルデラ氏を「青二才」「フランスを率いる資格はない」とこき下ろした。

バノン氏は今回のインタビューでも「彼が演説をキャンセルしたのは、英語がうまく話せないからだと思う」と酷評。

「フランス大統領になる準備ができていないと思う」「全くの小物で、フランスを今直面している危機から救い出す能力はない」と評し、「裁判制度がうまく機能し、マリーヌ・ルペン氏が大統領選に出馬できることを願っている」と付け加えた。

バノン氏はさらに、「EUを崩壊させる要素は三つある」と主張。

「一つ目はブレグジット(英国のEU離脱)。二つ目はドナルド・トランプ氏の当選だ」「EUを崩壊させる三つ目の大きな要素は、マリーヌ・ルペン氏の当選だと思う」との見解を示した。
【翻訳編集】AFPBB News