
12月4日 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は4日、欧州連合(EU)がメッセージアプリ「ワッツアップ」内でのAI(人工知能)機能の展開を巡って米メタ・プラットフォームズに対する新たな反トラスト法(独占禁止法)調査を計画していると報じた。写真はワッツアップのロゴで2022年8月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ブリュッセル 4日 ロイター] – 欧州連合(EU)は、メッセージアプリ「ワッツアップ」にAI(人工知能)機能を組み込んだこと巡り米メタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabに対する新たな反トラスト法(独占禁止法)による調査を開始した。欧州委員会が4日、明らかにした。
大規模プラットフォームの生成AI活用への監視が強まっていることを反映した動きとなる。
メタAIはチャットボット兼バーチャルアシスタントで、2025年3月以降、欧州市場でワッツアップのインターフェースに組み込まれている。欧州委によると、ワッツアップ
へのAIプロバイダーのアクセスに関するメタの新方針を調査する。
欧州委員会のリベラ上級副委員長(競争政策担当)は声明で、欧州市民と企業がAIの恩恵を十分受けられるよう、支配的企業による革新的競合他社の締め出しを防ぐためと指摘。「AI市場は欧州だけでなく世界的に活況を呈している」とし、メタの新方針を競争法に照らして調査すると述べた。
ワッツアップの広報担当者は、EUの主張には根拠がないとし、同社のプラットフォーム上にチャットボットが出現したことで「当初想定していなかった負荷をシステムにかけている」点を指摘。AI空間は競争が激しく、ユーザーはアプリストア、検索エンジン、メールサービス、パートナーシップ統合、オペレーティングシステムなど、多くの方法で好みのサービスにアクセスできると述べた。
調査について最初に報じた英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、調査はEUの包括的デジタル規制であるデジタル市場法(DMA)ではなく、従来の独禁法ルールに基づいて実施される予定だと報じた。現在DMAは、アマゾン(AMZN.O), opens new tabやマイクロソフト(MSFT.O), opens new tabのクラウドサービスへの調査に用いられている。
イタリアの競争当局は7月、メタがワッツアップにAIツールを統合することで市場支配力を乱用したとの疑いで調査を開始した。同調査は11月に拡大され、メタが競合するAIチャットボットをワッツアップ上で排除したかどうかが焦点とされている。
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