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ローマ駅の周辺は大きな古い雑居ビルが建て込んでいる。ホテルのサインが出ていてもホテルはそのビルの一部分であることが多い。アパートもそれと同じだ。私のいた3階のアパートの3戸が同じオーナーに所有されていた。他にスタジオや会社などが入っている。

私が入居したのは11月の初め。朝は10度以下に冷えることもあり外出にはジャケットが必要だった。室内も、寒い。学校から戻って宿題をするにも体がシンシンと冷えてくるので管理人に伝えると、市のルールで11月15日まではビルの暖房システムがオンにならない、とのこと。

ついに私は風邪をひいてしまった。向かいの学生は内緒で小さな電気ストーブを買ったという。ドアの真上を見れば日本製のエアコンが付いているではないか。これって暖房に使えるはず。ダメもとで管理人に聞くとリモコンがあるかどうか、それに暖房に使えるのかわからない、というありえない返事。とりあえずやってみて、としつこく頼む私。彼がリモコンを操作したところ当前のように温風が出た!やれやれ。

ローマ:マーケットピラーミデ駅前のマーケット、婦人用スラックス3ユーロ他

冬服は持ってこなかったので、兎に角温かいセーターが欲しかった。ローマ駅のユニクロには薄いセーターしかなかったので、地下鉄でピラーミデ駅(Piramide)のマーケットに行った。服、靴、日用雑貨が屋台に延々と続く。スラックス3ユーロ、靴は6・99ユーロ、鍵は1ユーロ、といった具合に一時凌ぎのものならなんでもある。一番高価で暖かそうなセーターを12ユーロで買った。アパートになかったタオルも買った。ゴワゴワだったが。

夜の焼き栗屋さん

屋台の後ろにはヴァンが何台も止まっていてアジア系の売主たちが品物を物色するお客の動向を見ている。インド、スリランカ、バングラデッシュから移民で来ている彼らは品物をミラノで仕入れてローマでさばいているのだとか。ストリート・ヴェンダーで果物やお土産を売っている者も夜の焼き栗屋さんもアジア人だった。

文化の違うヨーロッパで生計を立てるって大変なことなのだろうな、とつくづく思う。ちなみにアフリカに近いシチリア島ではアフリカ移民のストリート・ヴェンダーが多かった。

ローマ:洗濯物私が滞在した駅近のアパートの部屋

私の部屋の向かいの学生は長期滞在しているので洗濯屋を利用している。そう言えば得体の知れない小さな店が駅に行く途中にあった。のぞくと大きな袋が所狭しと幾つも積んである。店の名前はない。中の人は忙しく仕分けをしている。学生の話ではそれが洗濯屋なのだと。

私は二週間しかいないので洗濯物も自分の部屋で洗って干す程度で間に合ってしまう。ところが部屋が寒すぎて乾かない。なので、話が前後するが、管理人に「寒い、風邪引いた」と文句を言いつつも洗濯物が早く乾いて欲しかったのでエアコンの暖房をつけてもらったというわけだ。

果たして洗濯屋に出したものは全部必ず戻ってくるのだろうか。ちょっぴり不安にさせるような店先だったが。

ローマ:学生気分ローマ駅からも近いイタリア国立図書館

どこか静かなところで宿題をしたいと贅沢な思いから駅と反対方向に歩く。
地図によれば国立図書館が近い。本を借りるわけでもなく、ただコーヒーが飲めて勉強ができる場所を探していただけなのだが。運よくカフェがあり、そこでローマの銘菓マリトッツォを注文。クリームが挟んである菓子パンで形は店によってまちまち。図書館のそれは巨大だった。ちょっと日本人の胃には強烈だったかも。

国立図書館内のカフェでクリームたっぷり入りのマリトッツォを注文

カフェで宿題を終えて受付へ行く。ここはパスポートを見せれば誰でも図書館カードがもらえる。キオスクで記入を済ませれば即時発行。いつの日かこれを使って本を借りに来よう。読める本を…。

ローマ:学生気分イタリアの政財界のリーダーを送り出した 国内ランキング2位のローマ大学

1303年創設の国公立大学ローマ・サピエンツァ大学(Università di Roma – Sapienza)は散歩にちょうどいい距離にある。この大学は西ヨーロッパ最大級で学生数およそ12万人。ローマ皇帝だったボニファティウス8世が聖職者教育のために作った神学校が原型だ。歴史、哲学、文学、化学、医学を含む21もの学部があり国内ランキングは二位。イタリアの政界や財界の著名人を多く送り出していることで知られる。いくつかの学部の世界ランキングでは東大と肩を並べる、とか。

ishihara-makikoishihara-makiko石原牧子オンタリオ州政府機関でITマネジャーを経て独立。テレビカメラマン、映像作家、コラムライターとして活動。代表作にColonel’s Daughter(CBC Radio)、Generations(OMNITV)、The Last Chapter(TVF グランプリ・最優秀賞受賞)、写真個展『偶然と必然の間』東京、『久遠に逢う』東京・熊本、雑誌ビッツ『サンドウイッチのなかみ』。3.11震災ドキュメント“『長面』きえた故郷”。PPOC認定会員、日本写真協会会員、AFP、ESL教師。
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