沖縄戦などの体験者が抱える「戦争トラウマ」の研究者による公開講座が開かれ、心の傷についての調査結果などが伝えられました。
公開講座は27日、那覇市で開かれ、「戦争トラウマ」について研究している沖縄大学の吉川麻衣子 教授が講師を務めました。
吉川教授は、この25年で500人余りの証言や悩みに耳を傾け、調査を続けています。
この中では、「戦争中の夢を見る」とか、「アメリカ軍基地に関することを見聞きすると沖縄戦を思い出してしまう」といった項目にあてはまる人がいずれもおよそ半数に上り、県外の戦争体験者と比べると2倍から4倍の高い割合になっているということです。
そのうえで、「話すことで心の傷が広がる場合もあるが、若い世代が聞いてくれたことで生きる力になったと話す体験者もいる」と述べました。
「戦争トラウマ」の実態解明をめぐっては、国も昨年度(2024年度)から、兵士やその家族の「心の傷」に焦点を当てて調査を始めています。
講座に参加した40代の教員は、「幼いころ祖父母を見て、毎日が『慰霊の日』だと思ったことがあります。自分たちは戦場になった場所で生きていて、過去とつながっているということを子どもたちにも知ってほしい」と話していました。
