1933年4月1日、ヒトラー政権によるドイツ政府の最( さい )初( しょ )の反ユダヤ政策は、ユダヤ人が所( しょ )有( ゆう )するすべての商店や企( き )業( ぎょう )に対するボイコットであった。ナチス党員はドアの前に配( はい )置( ち )され、ユダヤ系企業をひいきにする顧( こ )客( きゃく )を遠( とお )ざけた。それ以外にも、ユダヤ人をドイツ社会から孤( こ )立( りつ )させ、困( こん )窮( きゅう )させ、排除( はいじょ )するための数( かぞ )えきれないほどの措置( そち )が取られた。
「ユダヤ人の商店はすべて閉( へい )鎖( さ )されている。SA(突撃隊( とつげきたい ))がその入口の外( そと )側( がわ )に配置されている。公( こう )衆( しゅう )は至( いた )るところで連帯( れんたい )を宣言( せんげん )している。その規( き )律( りつ )は称( しょう )賛( さん )に値( あたい )する。ボイコットはドイツにとって大きな道徳的( どうとくてき )勝( しょう )利( り )だ」
ヨーゼフ・ゲッベルス(政治家、国民啓蒙( けいもう )・宣伝相) 日記 1933年4月1日

焚書( ふんしょ )のために書物を没( ぼっ )収( しゅう )するSA(突撃隊( とつげきたい )) ハンブルク 1933年5月15日
出典:プロイセン文化財写真資料館(BPK) ベルリン

1933年3月と4月、ベルリンのユダヤ人商店には「Jude!」(ドイツ語の「ユダヤ人!」)の文字が書きなぐられた
出典:ケルプス・コレクション、ベルリン
「私が権力を目指して戦っていた間ずっとユダヤ人たちは、私がいずれ国家の指導権を引き継( つ )ぎ、そのときには何よりもまずユダヤ人問題を解決( かいけつ )するという予( よ )言( げん )を、笑( わら )って受けとめていた」
アドルフ・ヒトラー 1939年1月30日
ユダヤ人による著作や破( は )壊( かい )的( てき )イデオロギーとみなされた書物は国立図書館から取り除( のぞ )かれた。1933年5月10日、ナチスは「禁止された」書物の公( こう )然( ぜん )たる焚( ふん )書( しょ )に乗り出した。
