公開日時 2025年09月12日 15:02更新日時 2025年09月12日 15:41
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沖縄戦80年をめぐり「新しい戦前にしない」などのキャンペーン報道をした琉球新報紙面
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琉球新報社
日本ジャーナリスト会議は12日、優れたジャーナリズムの報道や作品に贈る2025年のJCJ賞に琉球新報社取材班の「『沖縄戦80年 新しい戦前にしない』キャンペーン報道」を選んだと発表した。戦後80年の節目の今年は、約80点の応募・推薦の中から80年の歩みを検証し警鐘を鳴らす作品や、独自の視点や地道な調査報道で社会や政治のゆがみを鋭くえぐり出す作品など、大賞1点とJCJ賞4点、特別賞1点の計6点を選んだ。琉球新報のJCJ関連の受賞は11度目。
琉球新報の選考理由として、「長期連載は、1931年の満州事変から顧みる。沖縄の人々も日中戦争、満洲移民、台湾や南方進出に深く関わり、アジア侵略の一翼を担った。戦争における被害だけでなく、加害責任にも向き合う姿勢は、キャンペーンをより力強く、説得力のあるものにした」と評価。紙面作りの面でも歴史地理年表などで「工夫が見られ」、「『記者が聞く 家族の沖縄戦』など魅力ある企画も多く見られた」と指摘。「琉球新報社が社をあげて取り組んだ信念と覚悟が見える。戦世が二度と訪れないようにとの強い願いを込めて賞を贈る」とした。
JCJ大賞は安田浩一氏の「地震と虐殺 1923―2024」(中央公論新社)が選ばれた。JCJ賞は琉球新報のほかに中国新聞社取材班の「被爆80年企画『ヒロシマドキュメント』」、鹿児島テレビ放送取材班の「一連の鹿児島県警情報漏洩事件の報道 ドキュメンタリー『警察官の告白』」、調査報道グループ・フロントラインプレスおよびスローニュース「選挙運動費用・政治資金をめぐる一連の報道と、『選挙運動費用データベース』の構築」が選ばれた。JCJ特別賞は萩原健氏「ガザ、戦下の人道医療援助」(ホーム社)。
