[ターンベリー(スコットランド) 28日 ロイター] – トランプ米大統領は28日、ロシアが50日以内に和平合意に応じなければロシアに制裁を科すと表明していたことについて、この期限を10─12日に短縮すると述べ、ウクライナに侵攻しているロシアに対する圧力を強めた。

トランプ氏は訪問先のスコットランドで、ロシアのプーチン大統領はウクライナでの戦争を長引かせていると改めて不満を表明。記者団に対し「きょうから約10日から12日の新たな期限を設定する」とし、「待つ理由はない。進展は全く確認されていない」と述べた。

その上で 「プーチン大統領には失望している」とし、「プーチン氏との対話にそれほど関心はない」と語った。

ロシア大統領府はトランプ氏の発言に今のところ反応していない。

トランプ氏、ロシア制裁期限を10─12日に短縮 プーチン氏に「失望」

トランプ米大統領は28日、ロシアが50日以内に和平合意に応じなければロシアに制裁を科すと表明していたことについて、この期限を10─12日に短縮すると述べ、ウクライナに侵攻しているロシアに対する圧力を強めた。スコットランドで27日撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)

プーチン氏の盟友であるロシア国家安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領はXへの投稿で、トランプ大統領は米国を巻き込んだ戦争につながりかねない「最後通告ゲーム」をしていると指摘。「新たな最後通告は全て脅しであり、戦争への一歩だ。ロシアとウクライナの間ではなく、(トランプ氏の)自国との間のだ」と述べた。

クライナのゼレンスキー大統領は、トランプ氏の発言について「まさに適切なタイミングだ」とし、「人の命を救い、戦争を止めることに焦点を当てるトランプ大統領に感謝する」と述べた。

また、ウクライナは戦争を終わらせる「重要な要素」として制裁強化を支持しているとし、「ロシアは制裁という損失に注意を払う」と語った。

ゼレンスキー氏にも苛立ちを表明しているトランプ氏は、プーチン氏とのこれまでの良好な関係を理由に同氏に対する強硬な発言を必ずしも行動に移していない。

トランプ氏は今月14日、ホワイトハウスで北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長と会談した際、ロシアが50日以内に和平合意に応じなければロシアに制裁を科すと表明し、これまでのロシアへの対応を大きく転換させていた。

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