
先日、在日カナダ大使館からお招きいただき、大阪・関西万博の「National Day of Canada」に参加してきました。初めての万博体験。日帰りでの滞在はわずか6時間ほどでしたが、その体験はとても充実したものでした。
式典では、カナダを代表するミュージシャンのパフォーマンスや、先住民によるスピーチを拝聴。その後はカナダパビリオンへ。日本とカナダ、それぞれの文化や価値観が交差する空間でした。
他にも、知人が関わっている「住友館」では、“森の中でいのちの物語に出会う”というコンセプトのインタラクティブな展示が展開されており、感性を刺激される体験に。住友館パビリオンは、日本らしい緻密さと創造性が光っていました。
中でも圧倒されたのが、藤本壮介さんが手がけた世界最大の木造建築「大屋根リング」。ギネスにも認定されたこの構造物は、スケール感と美しさを兼ね備えた、まさに現代建築の象徴。半年後には姿を消してしまうと考えると、今この瞬間にこそ訪れるべき場所だと強く思いました。
そして、個人的に最も印象的だったのが「音」のデザインです。会場は「地・空・水・森・街・祭・命」という7つのエリアに分かれており、それぞれにテーマに沿った音楽が流れています。すべての楽曲は共通のBPMで構成されており、どこにいても自然に音がつながり、空間全体が有機的に響き合うように設計されているのです。この繊細な設計思想にとても感動しました。
またぜひ期間中に再訪したいと思える素晴らしい体験でした。世界が集まる場所で、日本やカナダの存在感をどう伝えるか。そのヒントが、確かにそこにありました。
加藤 豊紀
Creators’ Lounge Inc.代表、Japan Expo Canada Inc. (Japan Festival Canada) ディレクター、Toronto.Tokyoプロデューサー 。2012年に警察官から、クリエイターの表現の場を創るために世界へ。トロントを拠点に事業を展開する。
Twitterアカウント: GOODMUSICTOM
