
里親制度の説明会を開く里親支援専門相談員の中田昌志さん(左)と谷口久美子さん=金沢市石引の梅光児童園で
新たな担い手発掘 金沢で27日ミニ説明会
あなたも里親さんになりませんか−。さまざまな事情で親元を離れて暮らす子どもを迎え入れて養育する里親制度への関心を高めようと、金沢市内の支援機関が27日、同市のイオンタウン金沢示野で「里親ミニ説明会」を開く。子どものために役立ちたいと思う潜在的な担い手候補を掘り起こし、リクルートにつなげる狙いだ。 (奥田哲平)
里親支援機関として活動する児童養護施設「梅光児童園」「享誠塾」と「聖霊乳児院」が、金沢市から委託を受けて初めて企画。3施設の里親支援専門相談員らが興味を持った市民らに、社会的養護の必要な子どもが全国で4万2千人に上り、多くの里親が必要な現状を説明。子育て経験がなくても独身でも里親になれる登録条件や、里子の養育に必要な生活費などが支払われる仕組みを説明する。
相談員の中田昌志さん(42)は「里親には費用補助もしっかり出るし、身を削る必要もない。心配事のハードルを低くしたい。困っている子どものために何かしたいと思っている人が『私もできる』と一歩を踏み出せるきっかけになれば」と話す。
親元を離れて暮らす子どもは昨年3月末時点で県内に254人。そのうち里親に委託されるのは53人にとどまり、委託率は20・9%。全国平均の25・1%を下回る。里親登録者数は今年4月時点で156組いるが、子どもが暮らす地域や特性に合わせて里親に委託するため、中田さんは「子ども1人に対して、預ける1組の里親家庭だけではなく、周囲にも里親がいて助け合える環境が望ましい」と、より多くの担い手の必要性を強調する。
国として里親活用が推進される中で、金沢市では広く一般市民向けの広報活動が必ずしも活発とは言えなかった。県は里親月間(10月)に合わせて「里親を考える集い」を開くほか、県里親会が毎年11月の「子育て支援メッセ」で、興味を持った人たちから相談を受け付けていた。里親支援機関による説明会は「里親について耳にする機会を増やす」(中田さん)として、27日を皮切りに、10月と来年3月の計3回を計画している。
27日の説明会は午前10時〜正午と午後1〜3時で予約不要。問い合わせは梅光児童園=電076(231)3984=へ。
