SNSで人生変えよう 石川の利用率 実は全国最下位

SNSの活用法を解説する(左から)山辺浩二郎さん、向出惺真さん、平吹諒さん、実歩さん=金沢市の県地場産業振興センターで

金沢でインフルエンサー「バズる」方法など解説 交流サイト(SNS)で県内の情報を発信するインフルエンサー4人が、SNSの運用方法などを解説する講演会が5日、金沢市の県地場産業振興センターで開かれた。民間企業の調査によると、石川のSNS利用率は全国最下位。4人はSNSを「生き方を変えられるツール」として、閲覧回数が急増する「バズる」仕組みや収益方法などを解説した。 (柴田一樹)

 講演会には、夫婦でお出かけスポットなどを投稿し、企業向けのSNSコンサルタントも務める「りみぽ」こと平吹諒(りょう)さん(27)と実歩(みほ)さん(25)、能登の復興を目的とした土産作りに取り組む「せいま」こと大学生の向出惺真(せいま)さん(18)、北陸の観光情報を発信する「べこりぃ」こと山辺浩二郎さん(33)が登壇した。

 市場調査会社「モニタス」(東京)が2018年に、全国の20〜49歳の男女2830人に行った調査によると、石川県民の「インスタグラム」利用率は最下位の18%で、41%で1位だった富山県民の半分以下。「X(旧ツイッター)」も最下位の13%で、57%で1位だった京都府民と約4・5倍の開きがあった。

 企業や小松市のSNS運用代行を務めている諒さんは、SNSの活用が経営の伸びしろに関わるとした上で「特に石川ではSNSの運用経験がない広報担当者が多い」と指摘。商品の宣伝だけでなく、アルバイトなどの人材募集にも大きな影響力を持つとして、積極的な活用を呼びかけた。

 向出さんは大聖寺高校在学中に、土産を開発してSNSで発信し、被災した能登に思いを寄せる人を増やそうと、能登産の塩や牛乳を使った焼き菓子を地元企業と開発したエピソードを紹介した。開発の苦労や構想を練る姿を収めた短編動画を投稿して再生回数は急増し、政治家や著名人からも注目を集めたという。

 向出さんは「バズった」理由として、高校生が能登の復興に貢献しようとする「社会性」や、開発段階を随時投稿することで興味をひきつけたことなどがあると分析。「SNSは自分だけでなく、他人の人生も変えられるきっかけになる」と強調した。

 講演会には、北陸3県などから約80人が出席した。

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