梅雨の後半に向けて大雨への注意が必要です。
全国では大雨による被害が出ている地域もあります。 特に、この梅雨時に警戒したいのが「線状降水帯」です。
気象予報士の数家キャスターが解説します。

3時間降水量が観測史上最大117.5ミリ 2023年の豪雨災害
おととし7月、富山県を襲った大雨。気象庁が予測を始めてから初めて県内で「線状降水帯」が発生し、各地で激しい雨が降りました。
この時の雨雲の動きです。石川県から富山県にわたり東西に細長く伸びた雨雲がかかり続けています。
停滞する梅雨前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み積乱雲が同じところで次々に発生していました。これが線状降水帯です。この時は、2時間近く継続しました。

砺波市では3時間降水量が観測史上最大の117.5ミリを記録。和田川ダムでは貯水量が限界に達し緊急放流が行われました。

「和田川ダム上空に来ています。ダムからは茶色い濁った水が放流されています」
富山県が管理する和田川ダム。発電や洪水調整、上水道などに活用される多目的ダムです。
緊急放流は、ダムに貯める水量が限界に近づいた場合、流入する水をそのまま下流に通過させる操作です。
初めて緊急放流した結果、下流の射水市では・・・。
射水市下条の男性
「この線のところ、50センチぐらいは来てました車も浸かったので、2台とも。1台は買ったばかりの車だったりとかもあったんですけど」
ダムを管理する県は、川沿いに設置したスピーカーで水位の急激な上昇を呼びかけたということですがーー。

射水市下条の男性
「ダムの放水も聞いてなくて、分かっていれば車を動かすとか、そういうことできたんですけど」
別の男性
「(呼びかけは)聞こえなかったですね、全く、打つ手なしの状態でした」
こうしたことから県は、県が管理する河川の水位とダムの貯水位が基準を超えた場合に登録者にメールを送るサービスを去年から導入しました。
キキクルなどの防災サービスの利用も有効
また、大雨による災害の危険度の高まりを地図上で確認できるのが気象庁の「キキクル」です。
「浸水害」「土砂災害」「洪水」の3つに対応していて、5段階で色別に危険度を表示します。赤は高齢者などは避難、紫は全員避難、黒は命の危険ありのサインです。
大雨の際には、こうした情報を確認するなどして早め早めの行動を心がけましょう。梅雨の後半も油断しないでください。
