大阪・関西万博の華とよばれる海外パビリオン。それぞれの国の技術や伝統、メッセージなどに触れることができるのはもちろんですが、その国ならではの食事を楽しめるのも魅力の一つです。
 ただ、クオリティは国によって様々…今回は、ある国の気になる「ウワサ」を取材しました。(取材報告:瀧本 怜佳)

■英国パビリオンのアフタヌーンティー 紅茶が「紙コップ」で提供? SNSに投稿相次ぐ

 「食事がおいしくない」などと揶揄されることも多い英国。そんな英国を代表する食文化の一つが「アフタヌーンティー」です。
 19世紀半ばに始まったとされていて、空腹を紛らわすため午後3時ごろに軽食と紅茶を喫食するという、日本でいう「3時のおやつ」のような文化です。日本でも高級ホテルなどで楽しむことができ、人気を集めています。

 万博の英国パビリオンに併設するレストランでは、午後2時から5時半の時間限定でアフタヌーンティーを楽しめるということですが、そのクオリティをめぐってSNSを中心に物議が巻き起こりました。

 SNSに投稿されたのは『英国パビリオンのレストランで提供されているアフターヌーンティーを頼むと、スコーン用のジャムとクリームや紅茶が紙コップに入れて提供された』というものです。

 投稿された写真とともに確認すると、紅茶は紙コップにティーバッグで提供されているようです。1人5000円とまあまあのお値段なことも相まって、紙コップでの提供や食事のクオリティそのものに疑問を抱いた投稿が相次ぎました。

 そこで5月1日、取材陣は、英国パビリオンに取材を申し込み、実際に確認することにしました。

■”フレンチプレス”のポットにティーカップ、騒動受けクオリティを改善

 実際に提供された「アフタヌーンティー」を見てみると、紅茶は、白い陶磁器製のティーカップに注がれて提供されました。「フレンチプレス」といって、抽出した茶葉をポットの底にプレスするポットが使われています。

 また、ジャムもしっかりとした器に盛られ、スコーンやケーキはどれもおいしそうに見えます。

 早速スコーンを食べてみると、食感はサクサクで、口の中でバターの香りが広がりました。紅茶も、英国式にミルクを加えて飲むと、茶葉の華やかな香りが広がり、まろやかなミルクが絶秒にマッチ。
 アフターヌーンティーセットを月に1回は食べる記者も、万博会場で5000円でこのレベルのアフターヌーンティーを食べられるのは、とてもお得に感じました。

 アフターヌーンティーを注文した女性客は「SNSで話題の投稿を見て、逆に自分の目で確かめたくて来た。紅茶も食事も非常に満足。また来たい」と話していました。

■開幕から2週間、キッチンがひっ迫し一時的に紙コップで提供 現在は改善

 担当者によると、開幕日から28日までについて、レストランの想定以上の人気に伴い、キッチンがひっ迫している状態では、一時的に紙コップで紅茶などを提供していたことは事実だといいます。
 しかしSNSの投稿などを受けて、29日からは提供内容やキッチンの運営を改善。アフターヌーンティーの提供時に紙コップは今後使用しないといいます。

 騒動を受けイギリス政府側は、「いただいたご意見を大切にし、今後も快適な時間を過ごしていただけるよう努める」とコメントしています。

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