フランス北部リールで開幕する2025年ツール・ド・フランスの全貌が発表された。フランス国内のみを巡るコースは「反時計回り」に中央山塊やピレネー山脈を通る。その後はモンヴァントゥーからアルプス山脈に入り、パリ・シャンゼリゼでフィニッシュする。
コースプレゼンテーションに登場したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、アスタナ・カザクスタン) image:A.S.O.
ツール・ド・フランス2025 コースマップ image:A.S.O.10月29日(火)、例年通りパリのパレ・デ・コングレ(国際会議場)で第112回ツール・ド・フランスのコースプレゼンテーションが行われた。会場には今年マイヨジョーヌを争ったビッグ4(ポガチャル、ヴィンゲゴー、エヴェネプール、ログリッチ)の姿はなかったものの、引退するマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、アスタナ・カザクスタン)が出席。大会ディレクターであるクリスティアン・プリュドム氏がコースの全貌を明らかにした。
開幕地は既報通りフランス最北部に位置するノール県リール。そこからフランスを『反時計回り』にブルターニュへ向かい、中央山塊で大会最初の山岳ステージを迎える。トゥールーズで1度目の休息日からピレネー山脈で山岳バトルを繰り広げた後、地中海に面したモンペリエで2度目の休息日。最終週はモンヴァントゥーからアルプス山脈を登り、そして2年振りのパリにフィニッシュする。
ステージカテゴリー内訳
平坦ステージ:7
丘陵ステージ:6
山岳ステージ:6
個人タイムトライアル:2
第16ステージに登場する「魔の山」モンヴァントゥー photo:Kei Tsuji
今大会の注目ステージを挙げるならば、登り基調の個人タイムトライアルが行われる第13ステージ(コースプロフィールは未発表)とモンヴァントゥーにフィニッシュする第16ステージ、そしてクイーンステージと目されるロズ峠の第18ステージだろう。総距離3,320km/総獲得標高差51,500mは今年の数字に比べ微減だが、厳しい山岳が選手たちを苦しめることに変わりはない。
また2025年大会はフランス国外に出ず、1週目が例年より1日多い第10ステージまであることも注目ポイントだ。
第1週
ツール・ド・フランス2025 第10ステージ image:A.S.O.
初日は平坦ステージのため集団スプリントを制した選手がマイヨジョーヌを着用することになるだろう。2日目はフィニッシュ手前に短い急坂があるためパンチャーが有利。その後も丘陵と平坦ステージが続き、5日目にしてようやく総合勢の出番となる、33kmの個人TTがやってくる。
大会1つ目の山岳ステージは1週目の最終日である第10ステージ。獲得標高差4,400mに登坂距離の長い山岳は含まれないものの、フランス革命記念日にふさわしい激しい登坂バトルが見られるだろう。
第2週
ツール・ド・フランス2025 第14ステージ image:A.S.O.
2週目の舞台となるのはスペインとの国境近いフランス南部のピレネー山脈。12日目はオータカム(距離13.6km/平均7.8%)にフィニッシュし、13日目は11kmの登りタイムトライアル。14日目はリュション・シュペルバニエール(距離12.4km/平均7.5%)と総合争いが激化する3日間となる。
第3週
モンペリエで2度目の休息日を過ごした選手たちには、いきなり「魔の山」モンヴァントゥー(距離15.7km/平均8.8%)が待ち受ける。ここは2016年にマイヨジョーヌを着たクリストファー・フルーム(イギリス)が落車し、詰めかけた観客の間をランニングで登った場所。また2021年には2度登るコースでワウト・ファンアールト(ベルギー)が逃げ切り勝利を決めるなど、語り草となる勝利が期待される。
ツール・ド・フランス2025 第18ステージ image:A.S.O.
今大会のクイーンステージ(最難関ステージ)と目されるのは、ロズ峠(距離26.2km/平均6.5%)の頂上にフィニッシュする第18ステージだ。標高2,304mを目指すこの登りは2023年にタデイ・ポガチャル(スロベニア)が失速し、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)が総合優勝を決定づけた。またその前に2,000m級の山岳を2つ越えるため、獲得標高差が5,500mに達するビッグデーとなる。
その後距離の短い山岳ステージと丘陵ステージを挟み、今年はパリ五輪の影響で叶わなかったパリ・シャンゼリゼでのフィナーレを迎える。
2年振りとなる終着地点であるシャンゼリゼ photo:Makoto AYANO
