メキシコが米に引き渡した麻薬密売罪の被告、NY地裁で無罪主張

1985年に米麻薬取締局(DEA)捜査官の殺害に関与したとされ、米ニューヨーク州で麻薬密売の罪で起訴されていたラファエル・カロ・キンテロ被告(72)は2月28日、ニューヨーク州の連邦地裁での罪状認否で無罪を主張した。2022年7月、同被告の収監されているメキシコの刑務所外で撮影(2025年 ロイター/Luis Cortes)

[ニューヨーク 28日 ロイター] – 1985年に米麻薬取締局(DEA)捜査官の殺害に関与したとされ、米ニューヨーク州で麻薬密売の罪で起訴されていたラファエル・カロ・キンテロ被告(72)は2月28日、ニューヨーク州の連邦地裁での罪状認否で無罪を主張した。

カロ・キンテロ被告はDEA捜査官の殺害に関与したとして有罪判決を受けた後、メキシコの刑務所に28年間収容されていた。メキシコが麻薬組織に関与した受刑者や被告ら計29人を米国に引き渡したうちの1人で、次回は3月25、26両日に公判が開かれる。 もっと見る

麻薬組織と殺害されたDEA捜査官を巡る暴力的な物語は、ネットフリックスが2018年に制作した番組「ナルコス:メキシコ編」で大きく取り上げられた。

DEAのニューヨーク部門のフランク・タランティーノ特別捜査官は、連邦地裁の外で記者団に対して「私たちはこの日を40年間待ち続けていた」と語った。

手錠を掛けられたカロ・キンテロ被告は100人を超えるDEA捜査官で満員となった法廷に現れ、米国連邦保安官らに被告人席へ連れて行かれた。

カロ・キンテロ被告の担当弁護士、マイケル・ビタリアーノ氏は、被告に代わって無罪を主張した。ロバート・レビー裁判官は、一連の公判が終わるまで被告を拘留するように命じた。

メキシコが計29人を引き渡した背景には、トランプ米大統領が合成麻薬フェンタニルなど違法薬物の流入を理由として3月4日にメキシコからの輸入品に25%の関税を発動すると警告したことがある。

メキシコの法律では自国民が死刑にならないことが保証された場合だけ、他国で罪状に問われた被告らの身柄を引き渡せることになっている。

メキシコのアレハンドロ・ガーツ司法長官は28日、今回の引き渡しがメキシコの国家安全保障法の下で合法だと言及した。また、メキシコの死刑禁止を他国も尊重すべきだと主張した。

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Reports on the New York federal courts. Previously worked as a correspondent in Venezuela and Argentina.