自転車のまま電車・バスに乗れる
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その他の交通機関も、日本に比べて自転車にフレンドリーだと感じる。ドイツは自転車を持ったまま電車に乗ることが容易だ。自転車を折りたたんだり袋に入れたりする必要もなく、自転車用の切符を購入すればそのまま持ち込むことができる。さらには、自転車持ち込み用の車両があることも多く、場所を大きくとって怪訝な顔をされることもない。また、バスやトラムにそのまま自転車を乗せる人を見かけることも多い。
日本では、駅やバス停から距離のある場所に行こうと思うと、駅でタクシーを拾うか、そもそも車で行ってしまったほうが手っ取り早いということも少なくない。しかしドイツでは、公共交通機関を経由しながら自転車を使うことができるので、距離のある場所にもアクセスしやすいのだ。
そもそも自転車が大好き
撮影:幸田詩織
ドイツで「人気のアクティビティといえば?」と現地の友人知人に聞くと、真っ先にハイキングやサイクリングが挙がる。冬の寒さが厳しいドイツだが、春夏は過ごしやすくアウトドアにも適しており、実際多くの友人から、自分の自転車で自然豊かな場所に出かけた話を聞く。環境意識の強さもあり、観光地や景勝地へ行くにしても、あえて車ではなく、自転車を持って電車に乗り込み現地を自転車で散策する、という人も少なくないのだろう。
また小さな地方都市でも、Limeなどの電動スクーターに加えてシェアサイクルが盛んで、大抵どこでも簡単に自転車を借りることができる。レンタカーや燃料代を抑えられ、自然の空気に触れるので、シェアサイクルを選択する人も非常に多いように感じる。
創意工夫に溢れた自転車たち
撮影:幸田詩織
これだけ自転車が社会に浸透しているドイツだが、人々が乗っている自転車に目を奪われることも少なくない。以前、子どもを乗せるための「チャイルドシート」がついた自転車を見た時にとても驚いた。なんと運転席やハンドルよりも前に、大きな子ども用の座席があるのだ。たしかにこの方が、安定して子どもを乗せることができ、また雨風もしっかりと避けられるのかもしれない。
撮影:幸田詩織
また、個人で自転車をより便利に加工している人も少なくない。前カゴを好きなものにしたり、鞄を固定できるようにしたり、それぞれがそれぞれのやり方で移動を便利にしているのだ。
撮影:幸田詩織
大きな前かごやチャイルドシートがついた自転車は、自転車用道路がしっかり確保されているからこそ可能な側面もありそうだ。しっかりとしたインフラが、個々人の創意工夫を可能にしているのかもしれない。
安全に走れるインフラが自転車移動を促す
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実際に私も、日本への一時帰国中に自転車に乗って「怖い」と感じたり、逆に車を運転しているときに、ふらふらと走る自転車にヒヤッとしたこともあった。こうした体験から、自転車という交通手段から距離をとってしまう人も少なくないはずだ。そもそも日本の道路は道幅が狭いことも多く、自転車道の新設などは、決して簡単にできることではないだろう。しかし、環境負荷の低減や混雑緩和、また個人の健康のためにも、より安全で快適に自転車を使うことのできるインフラが整備されてくれたらと願っている。

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