おととし死亡事故が起きた自転車レース「ツール・ド・北海道」の検討会が再発防止に向けた報告書をまとめました。
今後は、片側1車線ではなく2車線すべてをコースに使用し、車両の進入を防ぐために交通規制などを強化するよう求めています。

おととし9月に開催された「ツール・ド・北海道」では、上川の上富良野町の道道でレース中の大学生が対向車線から来た乗用車と正面衝突して、死亡しました。

この事故を受けて、大会の主催団体は専門家らによる検討会を設置し、4日、再発防止に向けた報告書が公表されました。

それによりますと、現場の区間は片側1車線をコースにしてレースが行われ、対向車線は一般車両の通行が規制されていたにもかかわらず、事故が起きたとしています。

このため安全対策として、今後の大会では2車線すべてをコースに使用し、レースの進み具合にあわせて一定の区間ごとに交通規制と解除を繰り返す方式を採用するよう求めています。

また、一般車両の進入を防ぐために交通規制や警備体制を強化し、レース中の危険情報についてはイエローフラッグなどを活用して選手への周知を徹底する必要があるとしています。

検討会の座長を務めた北海道大学公共政策大学院の武藤俊雄准教授は「運営方式を変更すると大幅な見直しが必要となるが、安全対策の提言をしっかりと受け止めて必要な人員や体制を整備してほしい」と話していました。

大会の主催団体は報告書をもとに具体的な対策を検討する方針で、次回の開催のめどは立っていないとしています。

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