トランプ米大統領は、ヨルダンのアブドラ国王がホワイトハウスでの会談でパレスチナ自治区ガザの病気の子供2000人の受け入れに同意したことを受け、ヨルダンに対する米国の支援を打ち切るとの脅しを撤回した。

  トランプ氏は11日、米国によるガザ所有を望むと改めて表明したが、アブドラ国王は批判を浴びているこの提案に関する質問をかわし、エジプトの提案後に、サウジアラビアで開かれる会合でガザの将来について話し合うつもりだと述べるにとどまった。

US-JORDAN-DIPLOMACY-TRUMP-ABDULLAH II

ホワイトハウスの大統領執務質で会談するヨルダンのアブドラ国王(左)とトランプ米大統領(2月11日)

Photographer: Saul Loeb/AFP/Getty Images

  会談の冒頭にアブドラ国王はガザでがんなどを患う「重病」の子供たちを「できるだけ早く」ヨルダンに連れて行くつもりだと発言。トランプ氏は「素晴らしい」とアブドラ国王を称賛した。

  トランプ氏が示した米国によるガザ所有案は中東諸国の非難を招いているほか、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦終了につながる可能性がある。しかしアブドラ国王のワシントン訪問は、アラブ諸国の指導者にはトランプ氏と取引する以外の選択肢がほとんどないことを示している。アブドラ国王はトランプ氏の計画は実現不可能だとする中東諸国のメッセージを伝えると予想されていた。

  ハマスは10日、15日に予定されていた次の人質解放を延期すると発表。これを受け、トランプ氏は同日、「土曜日(15日)12時までに人質全員が解放されない場合」、合意を破棄し全てを白紙に戻すべきだと語った。

関連記事:イスラエルは停戦合意破棄を、ハマスが人質解放拒否なら-トランプ氏

  イスラエルのネタニヤフ首相も11日、「土曜日の正午までにハマスが人質を返還しなければ、停戦は終了する。ハマスを最終的に打ち負かすまで激しい戦闘を再開する」と同様の警告を発した。I

原題:Trump Eases Off Aid Threat; Jordan to Take Ill Gaza Children (2)(抜粋)