空と海がオレンジ色に染まる夕暮れの光景空と海がオレンジ色に染まる夕暮れの光景 標高550メートルの高台にある鹿児島県鹿屋市の輝北うわば公園。夕暮れには桜島がシルエットのように浮かび上がり、空と錦江湾がオレンジ色に染まる。

 桜島の昭和火口まで約15キロ。火口から上がる白煙が同じ目線にあるように見える。公園を管理するNPO法人まちづくり輝北の理事長、竹井高志さん(56)は「昭和火口が間近にあるように見えるのは、この公園だけ」と誇らしげに語る。 眺望が知られるきっかけは、昭和40年頃から始まった酪農牧場の整備。訪れた人の口コミで広まり、絶景を売りにしたキャンプ場がつくられるなどレジャー施設が整い、年間約5000人が宿泊する。 夜の眺めも人気だ。1990年代には環境庁が全国で行った観測で、輝北町が「日本一の星空」に選ばれた。95年には天文台「輝北天球館」が完成し、予約をすれば口径65センチの反射望遠鏡で輝く天体の姿を追うことができる。輝北天球館(左)と天の川(竹下政博さん提供、2022年6月撮影)輝北天球館(左)と天の川(竹下政博さん提供、2022年6月撮影) 全国を歩き、星空と風景を組み合わせた「星景写真」を撮り続ける同市旭原町の竹下政博さん(73)は天候や桜島の状況などを調べ、公園を覆う雲海や噴火の瞬間も撮影してきた。 竹下さんは「時間や季節で景色が変わる一押しの場所。これから天の川の季節を迎えるので、撮影に挑戦してみては」と話す。(小山田昌人)

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