台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出を受けた半導体人材の育成が、産学官で本格的に始まった。半導体企業が集積する九州では製造やデータ分析など多様な分野で人手不足が深刻化する見通しで、域内の大学や高校などを卒業する若手人材を引き留め、「シリコンアイランド九州」の復活につなげられるかが焦点となる。(姫野陽平)
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半導体人材の育成を目指して熊本大で始まった講義(17日、熊本市で)受講は抽選
「きょう大学に来るまでに、皆さんはどれくらい半導体を使ったでしょうか」 熊本市にある熊本大の講義室で17日、教壇に立った宇佐川毅副学長が約200人の学生に問いかけた。考え込む学生に対し、宇佐川氏はスマートフォンや冷蔵庫、原付きバイクなどを挙げ、半導体産業が日常生活に不可欠だと説明した。 「現代社会と半導体」と題した講義で、同大が2024年度に新設した学部「情報融合学環」の必修科目としてスタートした。同大によると、受講希望者が多かったことから、新学部の学生約70人以外は抽選で決めたという。同講義は6月までの全8回で、情報通信学が専門の宇佐川氏が半導体の成り立ちや利用法などを教える予定だ。 同大が文理融合型の情報融合学環で重要視するのが、人工知能(AI)やデータサイエンスなどの教育だ。半導体工場では工程の自動化が進んでいることから、効率化に向けたデータ分析などを担える人材を輩出する狙いがある。 1 2 3
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