広島県(横田美香知事)は、木造化・木質化した非住宅建築物を対象とする新たな表彰制度「ひろしまの木を活かす建築大賞」を創設し、6月16日に募集を開始した。設計者の木材利用に対する意欲を高め、非住宅建築物における県産材利用を促進する目的。応募受け付けは8月31日まで。
同県では、森林資源の循環利用を進める上で、住宅に比べて木造率が低い非住宅建築物での木材利用拡大を重視している。近年は公共建築物や商業施設、子育て施設に加え、倉庫や作業所などコスト合理性が重視される用途でも木造化の事例が増えつつあることも踏まえ、同県は今回の表彰制度を通じて、「建築デザインに加え、木材の特性を生かした、木造化のロールモデルとなるような建築物に光を当て」(同県)、県産材利用を更に推進したい考えだ。
対象は、16年4月1日から26年6月15日までに竣工した県内の非住宅建築物で、広島県産材(県内で伐採した木材)・県産木材(県内で製材された木材)を使用した木造(混構造含む)または木質化建築物。設計者、建築主、施工者が応募できる。審査では、木造化・木質化を実現する工夫やデザイン性、県産材の有効活用、地域産業振興への貢献などを評価する。広島県知事賞1点と優秀賞数点を選定する予定で、2次審査のプレゼンテーションと表彰式は公開で実施する。表彰式は26年12月から27年2月頃の間に開催予定。
審査委員長は、広島大学大学院先進理工系研究科准教授で、県産材を活用した木造建築の設計実績を持つ中薗哲也氏が務める。また、審査委員には同県農林水産局のほか、広島県建築士会や広島県建築士事務所協会、ひろしま木造建築協議会、広島県工務店協会など、建築や設計、施工、木材産業分野の業界団体が協力する。
