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独自素材エアファイバーを使った高機能寝具メーカーのエアウィーヴは6月23日、福島工場(福島県国見町)と東日本配送センター(福島県郡山市)の内部を公開した。
<福島工場でエアウィーヴが出来るまで>
福島工場は愛知県、滋賀県に続き2022年に新設した3か所目の製造拠点。東日本配送センターは、2025年10月に竣工したヤマト運輸の新拠点「郡山ロジスティクスソリューションセンター(LSC)」内にあり、6月3日から稼働している。

原料を手に取って見せる小島氏
生産本部副本部長 技術部長の小島昌和執行役員によると、エアウィーヴは、原料のポリエチレン樹脂を溶かし、糸状になったものを水中で空気を編むように絡み合わせて成形する。規定のサイズに合わせて裁断、乾かし、反発力検査や品質検査を経て出荷している。
従来、ベッド用マットレスなど大型寝具は、配送料が高い、時間指定できない、受け取り・搬入に立ち会いが必要といった点がネックだった。
そこでエアウィーヴのマットレスは、3分割で構成。ブロックごとに「硬め」「柔らかめ」など個人でカスタマイズできるうえ、段ボール2箱(マット2ブロック、マット1ブロックとカバー)に分けて梱包することで宅配便として扱えるところが特長だ。

3分割になっているマットレス
エアウィーヴは「寝返りが楽」といった機能に加え、通気性が良く水洗いできる点なども人気を呼び、2007年の販売開始以降、2024年のグループ連結売上は208億円まで伸びている。
2023年には愛知県一宮市に西日本配送センターを開設し、物流体制を強化したが、東日本エリアにも体制を拡充したいと開設したのが郡山市の配送センターだ。
<ヤマト運輸郡山LSC内に開設したエアウィーヴ東日本配送センターの様子>
郡山LSCは、フクダ・アンド・パートナーズとプロロジスが開発を進めている物流施設集積パーク「福島郡山LLタウン」のうちの1棟目に当たる。
10月には隣接地に「プロロジスパーク郡山1」が竣工予定。どちらもヤマト運輸専用のBTS型施設で、ヤマト運輸にとって東北最大の統合型ビジネスソリューション拠点となる。
郡山市は東北自動車道と磐越自動車道が交差しており、首都圏と東北をつなぐ交通の要衝。福島工場からは約70km、また関東と東北の主要都市が片道300km圏内に位置している。

左からエアウィーヴの中原氏、ヤマト運輸の青澤氏
ヤマト運輸の青澤勇郡山プロジェクト長は、「ヤマトといえば宅急便のイメージが強いと思うが、在庫管理、流通加工、入出庫業務など多様なサービスを提供する統合ソリューションに力を入れており、郡山もその一つ。全国のヤマトグループの物流拠点への仕分け、輸配送機能とロジスティクス機能を一体型にした施設であることが強み」と言う。
また、エアウィーヴ生産管理部長の中原俊憲執行役員は、ヤマト運輸のソリューション活用を選んだ理由について、「決め手は好立地と物流品質。宅配と3PLを組み合わせたヤマト運輸のサービスが製品の特長と合致した」。
さらに「注文を受けても在庫がなく客を待たせてしまうことがあったが、保管・出荷機能を郡山LSCに統合したことで、福島工場は生産に専念できるようになった。関東以北エリアへ西日本拠点から発送する必要もなくなり、リードタイム短縮、長距離輸送削減、GHG排出削減にもつながる。寝具にとって物流はとても重要な要素」だと語った。
福島から郡山へ完成品を輸送、郡山から福島へは製造のための部材を輸送、とラウンド輸送も行っている。
なお、「福島郡山LLタウン」とは、Logistics(物流拠点)と Life-line(防災拠点)の二つの意味が込められた施設構想。エアウィーヴとしては、保管している寝具を災害時には避難所へ提供するなどの地域貢献を考えているという。

ヤマト運輸郡山LSC外観
■エアウィーヴ東日本配送センター概要
所在地:福島県郡山市大槻町字中ノ平57-1 ヤマト運輸郡山LSC内
敷地面積:4620m2(約1400坪)
フクダ・アンド・パートナーズ/郡⼭中央SIC⾄近に広域物流・広域防災拠点竣工
