クライミング
2026.05.20
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大分県高校総体
クライミング
5月17日 サイクルショップコダマ大洲アリーナ リード壁、屋内ボルダリング場
男子
1位 森葵(大分工業)199・9点
2位 三浦伊織(佐伯豊南)
3位 羽田野滉稀(竹田)
女子
1位 中島夕結(大分東明)184・8点
2位 倉原里咲(竹田)
3位 河野篤恵(竹田)
男子3連覇の森
県高校総体のクライミングで、男子は森葵(大分工業3年)が3連覇、女子は中島夕結(大分東明2年)が2連覇を達成した。12㍍を超える人工壁を6分以内の一発勝負で登るリード、ロープを使わずに四つの壁をそれぞれ3分以内に登るボルダリングの2種目で競技。ジュニア時代から経験を積んだ2人は、圧倒的な強さで完勝した。
目の前にそそり立つ壁―。男子の森は的確な判断と集中力、高い身体能力で一気に壁を攻略し、リード、ボルダリングを合わせて199・9点(200点満点)の高得点を記録した。「支えてくれた母親や先生方に感謝したい」と笑顔があふれた。
持久力と精神力が試されるリードは見事に完登。瞬発力が必要なボルダリングは四つの課題全てをクリアした。前日は佐賀県で開催された第14回リードユース日本選手権のU19男子リードで決勝進出を逃し、悔し涙を流したばかりだった。
小学4年の時、竹田高校山岳部だった7歳上の兄に影響され、兄と一緒に大分市内のクライミングジムに通い始めた。初めての挑戦は達成感で「スパイダーマンになれるのではないか」と感じたほどだった。
高校は電装整備士をしている父の仕事を継ぐために、大分工業を選んだ。現在は竹田市内の自宅から電車通学し、週2回の放課後にジムで約5時間鍛える。国際大会で活躍する安楽宙斗選手のような日本代表を目指している。
深く考える性格を生かした課題の分析能力、体重移動をどうすべきかなどの戦略的思考が競技で役立つ。「(出場権を獲得した)国民スポーツ大会は決勝に進み、結果を残したい」と次の目標を定めた。
女子で2連覇した中島
女子の中島はリードで100点満点を獲得し、ボルダリングは三つの課題をクリア。パワー系の動きに自信を深める王者は「安心感とうれしさがある」と安どの表情を浮かべた。
さらに成長する糸口も見つけた。「疲れの影響で、つかめないホールド(突起物)があった。指の力を鍛えたい」。ボルダリングで課題を一つ落としたことも、プラスへと転じる力にする。
小学3年の時、近所のクライミングスクールに入った。雲梯(うんてい)や登り棒が好きな少女は、スクールで友人らに会えることもうれしく、自然と生活の一部になった。
現在は週4回、高校近くのボルダリングジムで練習に励む。「できなかった課題を克服した時の喜びが大きい。自分を信じることが大切。国民スポーツ大会出場と、県総体で3連覇を目指す」と頂を見据えた。
(坂本陽子)
